ウインドファームでは、有機栽培であるだけでなく、森林農法(アグロフォレストリー)によって「森を守り、森を育てる」生産者を積極的に応援しています。特に、エクアドルのインタグコーヒー生産者協会とメキシコのトセパン協同組合は、森林農法に取り組む生産者のモデル的な存在であり、NHKや民放のテレビ番組などで紹介されています。(2018年12月からメキシコではトセパン協同組合をモデルとして、国策として森林農法を推進しています)
森林農法で安定した暮らし
コーヒー栽培は、一般的にはコーヒーだけを大量に栽培するプランテーション農法が主流ですが、こうした農法では大量の農薬や化学肥料が使用され、たくさんのコーヒーを「効率よく」栽培することができる反面、天候不順などでコーヒーが不作になった時には、生産者は自給用の作物や他の換金作物が無いために、生活が不安定になりがちです。
森林農法のコーヒー園では、コーヒーだけでなく、いろいろな樹木が植えられています。建材やオールスパイスなどの背の高い木やバナナ、オレンジ、マンゴーなどの多様な果樹などに交って、コーヒーの木も育っています。
様々な種類の木がある森の中では、コーヒーが分散していて作業に手間がかかる一方、生態系の保護と生産者の安定した暮らしを支える上では、とても役立っています。
たくさんの種類の木があることで、森から、食料、薬、木材、飼料、燃料、樹脂など多くの恵みを得ることができます。
オールスパイスなどの背の高い木は、直射日光が苦手なコーヒーの木に日陰をつくってくれます。そして、樹木の落ち葉やバナナ収穫後に残る茎や葉などは、土に返ることでとてもいい肥料となります。さらに、コーヒーの収穫が不安定な時も、森林農法のコーヒー園は他の作物を自家消費や販売用として提供してくれるのです。
このような森林農法によって、生産者は安定して暮らしていくことができます。
高木から低木まで
いろいろな樹が育つ農園
コーヒーの実の収穫は
大変な作業
森林農法のさまざまな収穫が
生活を支えています
持続可能な森づくり
多様な木や草花などの植物が生き、森をすみかにする動物や鳥類が活き活きと暮らしている状態を「生物多様性が豊か」と言います。
生物多様性の豊かな森林農法の森には、年間100種類以上の鳥類が見られ、多い所では200種類もの鳥を見ることができます。コーヒーだけの単一栽培においては、数種類の鳥類しか見ることができません。
生物多様性が豊かな場所には、害虫と共に天敵となる別の虫がいて、病原菌にも拮抗する別の菌が存在しています。結果として、害虫や病気の菌だけという偏った環境になりにくく、全体のバランスがとれることで、木自体も健康になり、農薬や化学肥料を使用せずに有機栽培をすることができるのです。
中南米にコーヒーが持ち込まれる前から、先住民の伝統文化の一つとして森林農法が営まれていました。
地球温暖化防止や生物多様性の保護の観点からも、今改めて注目されています。
コメント一覧 (9件)
[…] 森林農法&有機栽培による、本格的なフェアトレード有機栽培コーヒーと ストレートで美味しくいただける、有機栽培・フェアトレードの紅茶を、 当日、会場でお飲みいただけます。 […]
[…] 画像出典:ウィンドファーム […]
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[…] 森林農法について、詳しくはフェアトレードコーヒーのウィンドファームの記事を。 […]
[…] 森林農法(アグロフォレストリー)とは […]
[…] ●森林農法(アグロフォレストリー Agro-forestry)とは 単一の作物を育てるのではなく、森の様に材木用の樹や、野菜、果樹(珈琲を含む)などを組み合わせて育てる農法。 https://www.windfarm.co.jp/agro-forestry-and-organic-coffee […]
[…] (株式会社ウィンドファームウェブサイト*より) […]
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