試運転終了 来年10月以降に
https://www.nhk.or.jp/news/t10015146191000.html#
8月28日 4時49分
青森県六ヶ所村に建設された使用済み核燃料の再処理工場で3年前から始まった試運転が相次ぐトラブルで中断していることから、事業者の日本原燃は、今月終える予定だった試運転を来年10月以降まで大幅に延期する方針を固めました。
これにより、再処理工場の本格的な運転開始は、いっそう不透明な状態になります。
青森県六ヶ所村に建設された再処理工場は原子力発電所から出る使用済み核燃料を再処理し燃料として使うプルトニウムを取り出す施設で、本格的な運転の開始に向け、3年前から始まった試運転は最終段階を迎えています。
しかし、放射性レベルの高い廃液が配管から漏れるトラブルなどが相次ぎ、現在中断したままとなっていて再開の見通しも立っていません。
このため、日本原燃は、今月終える予定だった試運転を来年10月以降まで大幅に延期する方針を固め、今月末に国に届け出ることになりました。試運転の終了時期の変更は、これまでもありましたが、今回のように1年以上延期する のは初めてです。
これにより、およそ2兆2000億円かけて建設された再処理工場の本格的な運転開始は、いっそう不透明な状態になります。
国が進める核燃料サイクル政策をめぐっては、ことし6月、プルトニウムを燃料に再利用する「プルサーマル」計画も5年 延期されることが決まっています。