福島の野菜11品目から検出 基準値超える放射性物質

以下東京新聞より

福島の野菜11品目から検出 基準値超える放射性物質

2011年3月23日 09時35分 (東京新聞)

 厚生労働省は23日、福島県産のキャベツ、ブロッコリーなど野菜11品目から、食品衛生法で定められた暫定基準値を大幅に超える放射性物質を新たに検出した、と発表した。同省は、これらの野菜を当分、摂取しないよう呼び掛けた。

 検出された野菜はほかにホウレンソウ、クキタチナ、シノブフユナ、サントウナ、コマツナ、アブラナ、カブ、チジレナ、コウサイタイ。JA全農を通じて流通する福島県の露地栽培野菜は、21日以降は出荷されていないという。

 厚労省は、放射性物質の量が最も多く検出された野菜を約10日間、1日100グラムずつ食べ続けた場合に浴びる放射線量は、1年間で人が自然に浴びる量の約半分に相当するとしている。「このまま食べ続けると、一般人が被ばくしても問題ないとされる量を上回る可能性がある」と指摘した。

 同省によると、福島県本宮市で21日に採取された葉物野菜のクキタチナから、基準値(1キロ当たり500ベクレル)の164倍に当たる8万2000ベクレルの放射性セシウムが検出された。基準値(同2000ベクレル)の7倍以上の1万5000ベクレルの放射性ヨウ素も検出された。

 原子力災害特別措置法に基づき既に出荷停止になったホウレンソウでも、田村市、泉崎村、小野町、塙町、平田村、矢吹町、中島村の産品から放射性物質が検出された。

 同省は原子力安全委員会で専門家の助言を得た上で、11品目の摂取を見合わせるよう呼び掛けることにした。

 厚労省は、茨城県でも、水戸市と河内町で19日から21日にかけて採取された原乳、鉾田市と行方市で採取したパセリから、基準値を超える放射性物質が検出されたとしている。

 政府は21日、福島県にホウレンソウ、カキナ、原乳の出荷停止を指示していた。
(共同)

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