5月から数値が上昇 新たに4地点20ミリシーベルト超 避難区域に 

5月下旬に南相馬市で障害児のデイサービス事業を行っている方から気になる話を聞いた。「自分たちが測定している数値は公表されている数値の3倍くらい高い。確かに公表されている数値くらいの場所もあるが、多くの場所がその数値よりも高い。それと、心配なのは4月に数値が下がってきていたのが、5月になってまた数値が高くなってきて、今までの最高値が出てきたこと」

4月8日     2.79 マイクロシーベルト
4月9~26日  2.20~0.88
4月27~28日 0.29~0.44
5月18日    3.04~3.09

そして、こう言われました。「障害児が避難所に入ることはいろいろな事情で難しく、親御さんからもこのまま事業を続けてほしいと言われるが、この場所で事業を継続することは、子どもたちの健康を犠牲にすることになるので、事業所の閉鎖を考えている。できたら県外に子どもたちを避難させたいが・・・」

新たに4地点20ミリシーベルト超 文科省の年間積算線量推計値
(福島民報)

 文部科学省が3日、発表した東京電力福島第一原発事故による県内の放射線量定点調査で、伊達市霊山町2地点と南相馬市、飯舘村のそれぞれ1地点で、年間積算線量推計値が計画的避難区域となる基準の20ミリシーベルトを新たに上回った。伊達市は同区域に指定されておらず、市は自主的な一時避難を希望する住民への支援を検討する方針。南相馬市の1地点も区域外の山間部となっている。

 今回発表された年間積算線量推計値では、伊達市霊山町上小国の2地点のうち1地点が20・8ミリシーベルト(前回16・2ミリシーベルト)、同市霊山町石田が20・1ミリシーベルト(同14・1ミリシーベルト)となった。市南部の上小国地区は県道沿いに南北に広がっているが、同省は観測地点の「字」名まで公表していない。市東部の石田地区についても詳細な住所は未公表だが、市は、別の調査で線量が比較的高く、既に希望する住民の避難が検討されている坂ノ上・八木平地区の周辺としている。

 南相馬市原町区大原は23・8ミリシーベルト(同19・6ミリシーベルト)となった。飯舘村大倉は20・2ミリシーベルト(同17・3ミリシーベルト)。
(2011/06/04 09:28)

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