ドイツ政府調査 原発周辺で小児白血病が2.19倍の発症

原発は、事故を起こさなくても様々な問題を引き起こしている。
ウラン採掘時の環境破壊と住民の被ばくに始まり、最終的には、原発が生み出す使用済み核燃料は100万年も毒性が消えない。そして、原発稼動中にも日常的に放射能を放出している。

玄海原発周辺で白血病が増加 全国平均の6倍以上
「泊原発がある泊村は、北海道で一番がん死亡率が高い。千歳市の4倍」
「原子炉閉鎖で乳児死亡率激減」 最大で54%マイナス 米研究機関

『原子力資料情報室通信405号』(2008/3/1)
ドイツ・連邦放射線防護庁の疫学調査報告>から抜粋

原子力発電所周辺で小児白血病が高率で発症

【結論】
原発から5km以内で、全小児がん、小児白血病とも他の地域と比べて高い発症率を示している。全小児がんの発症数は77例で発症率が1.61倍。小児白血病は発症数が37例で2.19倍である。(10km以内の小児白血病は1.33倍)

5km以内の小児白血病のうちの急性リンパ性白血病は1.98倍。急性非リンパ性白血病は3.88倍である。(10km以内の急性リンパ性白血病は1.34倍、急性非リンパ性白血病は1.33倍)いずれも統計的に有意に高い発症率であることがわかった。

 ドイツ政府によって実施された『KiKK研究』は、5歳以下の子どもが小児白血病を発症する危険性について、居住地と原子力発電所立地地点の距離が近いほど増加することを初めて科学的に立証した。報告を検討した外部検討委員会は、「研究は科学的検証に耐えうる現時点で世界的に通用する手法で行われた包括的な調査である」と評価している。

全文

(追加情報 2012/02/11)
「原発周辺で小児白血病が倍増」フランス国立保健医学研究所が発表
フランスで、原発から5キロ圏内の子どもと一般の子どもの白血病発生率の比較を行った。15歳以下の子どもは、他地域の子どもに比べ白血病の発症率が1.9倍高く、5歳未満では2.2倍高い

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