佐賀県知事、玄海原発の再開判断を先送り
原発安全性調査の発表受け
(日本経済新聞)
2011/7/6 14:56
自然災害など最悪の事態に耐えられるかを調べるストレステスト(耐性調査)を全国の原子力発電所で実施すると海江田万里経済産業相が表明したことを受け、佐賀県の古川康知事は6日、運転停止中の九州電力玄海原子力発電所2、3号機(佐賀県玄海町)の再稼働への賛否について「ストレステストを待って判断するのが妥当」と記者団に語った。
古川知事は玄海2、3号機の再稼働を容認する姿勢を示し、7月中旬にも最終判断するとしていたが、ストレステストの実施表明を受け、判断時期が「全く飛んだ」と表明。「EUのストレステストでは中間報告をまとめるまで2カ月半かかっており、判断時期は分からなくなった」とも述べた。
古川知事はこれまで、最終判断の材料の1つに菅直人首相との会談を挙げており、7日に枝野幸男官房長官を訪ねて菅首相の来県を要請する予定にしていた。「予定通り官邸には行く。県議会で(首相の来県を要請する)議論があることを伝える」と述べ、具体的な会談時期は先になるとの考えを示した。
佐賀県知事、玄海原発の再開判断を先送り (日本テレビ)
< 2011年7月6日 20:35 >
海江田経産相が6日、原子力発電所の再稼働を目指して「ストレステスト」と呼ばれる新たな評価を行う考えを明らかにしたことを受け、佐賀・古川県知事は、玄海原発(佐賀・玄海町)の運転再開を判断する時期をストレステストの後に先送りする考えを示した。
ストレステストは、原発の設備が地震や津波に対してどこまで耐えられるかなど、強みや弱みを把握するためにデータを解析する安全調査。海江田経産相は、原発の再稼働に必要な地元住民の理解と地元自治体の同意を得るために、ストレステストを全ての原発に対して行う考え。しかし、具体的な項目や、どれくらいの期間がかかるのかなど、詳しいテストの内容は決まっていない。
これを受け、古川知事は玄海原発の運転再開の判断について、「テストを待って行うのが妥当」として、最終判断のメドとしていた「7月中旬」を先送りする考えを示した。