ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図3
子どもたちを被ばくから守るために」
放送日時:2011年8月28日(日)22:00~23:29 NHK Eテレ
内容:
木村真三さん、岡野真治さんの新旧科学者コンビによる放射能汚染調査は
5月15日「ネットワークでつくる放射能汚染地図」と題して放送されて大反響をよび
日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞を受賞しました。
今回はその第3弾、人体に忍び寄る被ばくの実態を調査、それを防ぐ手だてを模索します。
舞台はこれまで取在した高濃度汚染地帯と違い、避難地域には指定されていない福島、郡山など多くの人口を抱える都市が連なる福島県「中通り」です。
原発から60キロ近く離れたこのゾーンは当初、汚染の度合いも低いと考えられていましたが、福島市などで局部的な汚染(ホットスポット)が発見されて以来、住民の不安が高まり、子どものいる家庭の自主避難も行われてきました。
二本松市では、対応の遅い国や県には頼れないと、市長自ら動きだし、木村真三さんをアドバイザーに招いてプロジェクトチームを結成、市内の放射線量をくまなく測定して、綿密な汚染メッシュマップを作成します。
その結果、市の南西部に空間線量で毎時2~3マイクロシーベルトのホットスポットを発見、木村さんと取材班はさっそくその地区の住民を訪ね、周辺環境から家の中まで綿密に計測、さらに子どものいる家族の全員にポケット線量計を渡して、毎日の生活の中での被ばくのパターンを探ります。
岡野さんが開発した簡易型ホールボディカウンターを使った二本松の住民60人の内部被ばく調査、その結果わかる被ばくの経路と実態、産後2か月の赤ちゃんのいる家族の容易ならざる被ばく線量・・・・
ようやく重い腰をあげた国の今後の対策に示唆を与えるタイムリーなリポートです。
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