浜岡原発:「永久停止」決議案を可決 静岡・牧之原市議会

浜岡原発:「永久停止」決議案を可決 静岡・牧之原市議会

 政府の要請を受け運転停止中の中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)から半径10キロ圏に位置する同県牧之原市議会は26日、「確実な安全・安心が担保されない限り、永久停止すべきだ」との決議案を賛成多数で可決した。西原茂樹市長も本会議で決議に賛同する見通しで、県、御前崎市など中電と安全協定を結んでいる地元5自治体の中で「永久停止」の意思表明は牧之原市が初めてになる。

 中電は高さ18メートルの防波壁などの津波対策が完了後、地元の同意を得て運転を再開する意向だ。同市の決議は津波対策には触れず「福島第1原発で重大事故が発生した事実を鑑みれば、まず第一に市民の生命、財産を守ることを考えなければならない」としている。

 市が6?7月に実施した市民アンケートでは回答者の6割が「停止したままにすべきだ」と答えた。5~6月の調査では、自動車メーカー「スズキ」など市内の大手企業10社のうち6社が原発事故や東海地震のリスク分散のため市外移転を検討している。【小玉沙織】

毎日新聞 2011年9月26日 11時17分(最終更新 9月26日 11時49分)

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