子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判
(★10.15 ふくしまの子どもを守れ! 郡山集会)
なぜ裁判を起こしたのか
平成23年 7月3日
東京電力福島第一原子力発電所で起きた事故から、もう少しで4ヶ月が経とうとしています。この事故の影響で、私達家族の生活は一変してしまいました。
今は、いつ、どんな時でも放射線を意識せずにはいられません。放射線を意識する生活は、外出などの行動範囲が狭まり、マスクやミネラルウォーターの購入など経済的負担も増え、また、常に放射線を意識しているため精神的にも追い込まれそうになり大変です。
それでも、なんとか踏ん張っていられるのは、子どもたちのためです。できるだけ、子どもたちへの被曝をさけたいためです。
国は、放射線の影響について二言目には、「ただちに健康に影響はない。」と言います。確かに、今すぐには影響は出ないのかもしれません。しかし、五年後、十年後、更に二十年後はどうなのでしょうか。放射線の影響は晩発性と聞きます。そして、確率的であるとも聞きます。被曝すればするほど、将来恐ろしいことが起きる可能性が高まるのです。
誰かが確実に体を蝕まれるのです。もしそれが我が子だったら? 考えるだけで怖いです。恐ろしいです。近い将来、子どもたちを失うことになるかもしれないなんて、この思いは言葉では言い表せません。
それなのに、国や県や行政の対応は、子どもたちを守ろうという姿勢は見られません。私は今、正直なところ、日本という国に対して絶望感でいっぱいです。子どもたちを守るどころか、むしろ被曝をさせたがっているようにしか見えないからです。
その一つが、給食における地産地消です。県は、福島の農家を助けよう、などと言いますが、そのために未来の福島を担う子どもたちの健康が損なわれてもいいのでしょうか。ただでさえ、外部被曝だけでも大変な被曝量なのに、その上内部被曝までさせようとするなんて、本当に信じられません。
そんな国や県の姿に、戦時中の日本軍の最高司令官であった「大本営」を重ねてしまうのは私だけでしょうか。私には、安心、安全をうたう国の姿は「大本営発表」のように思えてしかたがないのです。
先日、福島市の子どもたちの尿から、セシウムが検出されたことを報道で知りました。恐らく、郡山市の子どもたちも検査をしたならば、同様の結果が出ることでしょう。
今から25年前のチェルノブイリの原発事故の際、住民には数年もの間、事故の事実が隠されました。その間、チェルノブイリの子どもたちは汚染された牛乳を飲んでいたため内部被曝し、事故後4~5年位経った頃から小児甲状腺ガンを患う子どもたちが、急激に増えました。
郡山をチェルノブイリの二の舞にしてはいけません!!
どうか郡山の子どもたちを安全で安心できる場所へ疎開させて下さい。私達は、子どもたちの健康を、そして命を守りたいのです。かけがえのない子どもたちの命を守るために、最良の判断が下されることを、切に願っています。
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子どもの尿からセシウム、早急な対応を
(9月7日16:26 TBSNews i 動画)
(★動画は削除されました。重要な動画は何故かすぐに削除されます)原発事故から間もなく半年が経ちます。福島県に住む子どもの尿を独自に検査した市民団体が会見を開き、尿から放射性物質が検出され内部被ばくの影響が広がっているとして、子どもの集団避難など行政の早急な対応を訴えました。
この市民団体は、原発事故後の今年5月と7月の2回、福島県の6歳から18歳の子ども合わせて15人に尿検査を実施したところ、全員の尿から微量の放射性セシウムが検出されたと発表しました。
検査はフランスの放射線計測機関で実施され、福島県外へ避難した子ども9人については、7月の検査で5月より数値が減少した一方、避難をしていない子どもの数値はほとんど変わらなかったということです。
「福島で今、日常生活をしていると追加で内部被ばくを受けることがあるとデータで実証した」(市民団体の会見)
福島県では、全ての県民を対象にした健康調査が始まっているほか除染作業の検討も進んでいますが、市民団体は「調査や除染を進めている間にも子どもの内部被ばくは進んでしまう」として、国や福島県に対し、学校ごとに集団で県外に避難させるなど早急な対応を求めています。
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『人体に入った放射性セシウムの影響』 バンダジェフスキー博士 から抜粋食物中のセシウム摂取による内部被曝の研究がほとんどない中、バンダジェフスキー博士は、大学病院で死亡した患者を解剖し、心臓、腎臓、肝臓などに蓄積したセシウム137の量と臓器の細胞組織の変化との環境を調べ、体内のセシウム137による被曝は低線量でも危険との結論に達しました。
以下に要点をまとめます。(★要点から抜粋)
【体全体への影響】
*セシウム137の体内における慢性被曝により、細胞の発育と活力プロセスがゆがめられ、体内器官(心臓、肝臓、腎臓)の不調の原因になる。
*大抵いくつかの器官が同時に放射線の毒作用を受け、代謝機能不全を引き起こす。
*セシウムの濃度に応じて、活力機構の破壊、たんぱく質の破壊が導かれ、組織発育が阻害される。
*セシウムの影響による体の病理変化は、合併症状を示し、長寿命体内放射能症候群(SLIR)といわれる。SLIRは、セシウムが体内に入ったときに現れ、その程度は入った量と時間とに相関する。
*SLIRを引き起こすセシウムの量は、年齢、性別、系の機能の状態に依存するが、体内放射能レベルが50Bq/kg以上の子供は機関や系にかなりの病理変化を持っていた。心筋における代謝不調は20Bq/kgで記録された。
*汚染地帯、非汚染地帯の双方で、わずかな量の体内セシウムであっても、心臓、肝臓、腎臓をはじめとする生命維持に必要な器官への毒性効果が見られる。
【心臓への影響】
*生命維持に必要な多くの系で乱れが生じるが、その最初は心臓血管系である。心筋のように、細胞増殖が無視できるかまったくない器官や組織は、代謝プロセスや膜細胞組織に大きな影響が生じるため、最大の損傷を受ける。
*ミンスクの子供は20Bq/kg以上のセシウム137濃度を持ち、85%が心電図に病理変化を記録している。
【血管系への影響】
*血管系の病理学的変化は、脳、心臓、腎臓、その他の機関の細胞の破壊を導く。
*40キュリー/km2以上の地域から汚染の少ない地域に移住した子供の骨髄球の生理状態が回復したことは注目に値する。
【腎臓への影響】
*セシウムは腎臓機能を破壊し、他の器官への毒作用や動脈高血圧をもたらす。ゴメリにおける突然死の89%が腎臓破壊を伴っている。
*腎臓もセシウムの影響を強く受けるが、放射線による腎臓の症状は特徴がある。また病気の進行が早く、悪性の動脈高血圧がしばしば急速に進む。2-3年すると、腎臓の損傷は慢性腎機能不全、脳と心臓との合併症、ハイパーニトロゲンミアを進展させる。
【肝臓への影響】
*肝臓においては、胎児肝臓病や肝硬変のような厳しい病理学的プロセスが導かれる。
*免疫系の損傷により、汚染地ではウィルス性肝炎が増大し、肝臓の機能不全と肝臓ガンの原因となっている。
【甲状腺への影響】
*セシウムは、甲状腺異常にヨウ素との相乗関係を持って寄与し、自己免疫甲状腺炎や甲状腺ガンの原因となる。
【母体と胎児への影響】
*セシウムは女性の生殖系の内分泌系機能の乱れをもたらし、不妊の重要因子となりえる。また、妊婦と胎児両方でホルモンの不調の原因となる。
*母乳を通じ、母体は汚染が低くなるが、子供にセシウム汚染は移行する。多くの系がこの時期に作られるので、子供の体に悪影響を与える。
*1998年のゴメリ州での死亡率は14%に達したが、出生率は9%(発育不全と先天的障害者含む)だった。妊娠初期における胎児の死亡率がかなり高かった。
*セシウムは胎児の肝臓病を引き起こし、その場合胎児は肝臓に限らず、前進の代謝の乱れが生じる。
【免疫系への影響】
*免疫不全により、結核が増加している。
*免疫系の障害が、体内放射能に起因することは、中性白血球の食作用能力の減退で証明されている。
【神経系への影響】
*神経系は体内放射能に真っ先に反応する。脳の各部位、特に大脳半球に影響を及ぼし、さまざまな発育不良に反映される。
*生命維持に不可欠なアミンや神経に作用するアミノ酸の内部被曝による変動は外部被曝と比べ、顕著である。
*セシウム137の体内量と自律神経系の機能障害は相関する。
【消化器系】
*セシウムが体内に長期間入っている子供に、慢性胃腸病を引き起こす。
【視覚器官】
*ベトカとスベチロビッチ(15―40キュリー/km2)に住んでいる子供では、子供の視覚器官の変化はそれぞれ93.4%と94.6%だった。
*白内障発生率とセシウム137の量に明白な正比例関係が見られた。
【疫学調査】
*1976年と1995年のベラルーシの比較。悪性の腎臓腫瘍が男4倍以上、女2.8倍以上。悪性膀胱腫瘍が男2倍以上、女1.9倍以上。悪性甲状線腫瘍が男3.4倍以上 女5.6倍以上。悪性結腸腫瘍は男女とも2.1倍以上。
*ゴメリ州では腎臓ガンは男5倍、女3.76倍。甲状線ガンは男5倍、女10倍となった。
【セシウム排出製剤】
*セシウムの排出に、カリエイ土を加えたペクチン製剤のペクトパルは最も将来性がある製剤のひとつだが、セシウムが人体に入るのを防ぐほうが、それを排出したり乱れた代謝を正常にするより容易なことを心に留めるべきである。
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「チェルノブイリ原発事故による健康被害は、甲状腺ガンだけ」というのがウソだということが様々なデータや証言、動画などから明らかになっている。