映画 『イエロー・ケーキ クリーンなエネルギーという嘘』

原発は事故を起こさなくてもやめなければならない理由がよくわかる映画だ。世界史に残る「レベル7」の原発大事故を現在進行形で経験している日本人、それでも原発をやめる姿勢がない政府や電力会社、できるだけ多くの人々に観てほしい。

ドキュメンタリー映画『イエロー・ケーキ クリーンなエネルギーという嘘』

イエロー・ケーキ 解説

母なる大地から心臓をえぐり出してはならない
それは灰の詰まった瓢箪と化し
やがては世界を破滅に導く(ホピ族の予言より)


3・11後 原発廃止を決めたドイツ発!大きな第一歩を踏み出すために

『イエロー・ケーキ クリーンなエネルギーという嘘』は原子力発電サイクルの“川上”=ウラン採掘の裏に隠された真実を明らかにした作品である。オーストラリア・カナダ・アフリカのナミビア・旧東ドイツ等世界各地の採掘所を5年間に渡り丁寧に取材。処理不可能な放射性廃棄物の現状は見るものを驚愕させる。大ヒットした『100,000年後の安全』は放射性廃棄物の未来、いわば川下を取り上げたが、本作では、原発の燃料という最も川上の実態にメスを入れた。世界が隠ぺいし続けているウラン鉱採掘に潜む真実は、いかなる映画やテレビも凌駕する衝撃である。ウランが人と自然にもたらすものの実態を知って初めて、我々は新たなエネルギー創出への第一歩を踏み出せるのだ!

●日本におけるウラン採掘事情
鉄腕アトムの妹の名前に採用されたほど馴染み深い元素であるウラン。国内で発見されたウラン鉱床のうち、岡山県と鳥取県の県境の人形峠の鉱床では、実際に採掘されウラン濃縮プラントも建設されたが、採算に合わないために採掘中止。2001年にはプラントも閉鎖。だが、ウラン残土が民家近くで放置されその処理を巡って最高裁まで争われたことはあまり知られていない。また東電をはじめとする日本企業は世界各地のウラン鉱山開発に出資し、国内の原発稼働用にウランを輸入し続けている。

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