神田香織(講談師):なにより悔しいのは、その後の処理の仕方です。
「再稼動反対大規模集団ハンガーストライキ実施記者会見」4/17(内容書き出し)
(みんな楽しくHappyがいい)から抜粋
福島県いわき市出身、講談師の神田香織と申します。
26年前から「はだしのゲン」のマンガを講談にして語ってまいりました。
26年前、チェルノブイリの原発事故がありました。
その時からチェルノブイリの講談も私のテーマになりまして、
10年前からチェルノブイリの講談を語り続けております。
そして、去年故郷があのような事故にあってしまいまして、
もう、悔しくて悔しくてたまりません。
なにより悔しいのは、その後の処理の仕方です。
日本は、「あれは共産国ソ連の事だから事故が起きたんだ」と言いますが、
そのあと、むこうは子どもたちを逃がす事をいたしました。
大勢の人達を、たとえ銃を突き付けてもいいから、
最も危ないところからはすぐにバス1000台、即座に乗せて逃がしました。
ところが日本はそういう事をしてくれませんでした。
それどころか、未だに子どもたちに被ばくをさせて平気なんです。
そして今日警戒区域が解除になったと、
あんなにいつ4号炉がどうなるか分からないようなところに人々を戻しているんです。
しかも、水道も出なければ電気も通らない。
お店もなければ仕事もない。
そういうところに、戻らせて、帰還させているんです。
これが人間の仕業でしょうか?
5月3日は憲法記念日でございます。
福島県人に基本的人権はあるのでしょうか?
住むところも、子どもの命も、
それから寝るところも、
全ての人権がこのようにないがしろにされて、
それでもまだ原発を動かそうとするこの国の在り方!
これは非常に許せるものではありません。