【原発沖の魚、高濃度の放射性セシウム検出】
シロメバルやスズキ 最大で1キログラム当たり1880ベクレル
(2012/05/29 21:01 共同通信)
東京電力は29日、3~5月に福島第1原発から20キロ圏内の海域で採取した魚介類から、最大で1キログラム当たり1880ベクレルと高濃度の放射性セシウムを検出したと発表した。
昨年の別の調査で同3千ベクレル超の検出例があるが、依然として高い濃度が続いていることを示す結果だ。
東電によると、最も高かったのは5月2日に採取したシロメバル。同様に海底近くにすむスズキが同1610ベクレル、ババガレイが同1260ベクレル、ヒラメが同1190ベクレルと高かった。国が定める一般食品の新基準値である同100ベクレルを超えたのは13種類の魚だった。
福島沖では昨年以降、アイナメやシロメバルなどで同3千ベクレル超の検出例がある。海底近くでは餌や堆積物を通じて生物の体に放射性物質が取り込まれやすいとされる。
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いすみ市漁港にイワシの死骸数十トン 酸欠も原因不明
(2012年6月5日 東京新聞)
大量死したイワシの除去作業を行う重機と漁協組合員ら=千葉県いすみ市で
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千葉県いすみ市大原の大原漁港で四日、漁港内に逃げ込んできたおびただしい数のイワシが酸欠で大量死した。同漁港に打ち上げられた死骸だけでも数十トン。地元では「イルカなどに追われて逃げ込んだとしてもあまりにも数が多すぎる。何かの異変の前触れでは」と心配する声も出ている。
夷隅東部漁協によるとイワシの大群は三日夕から、同漁港に姿を見せた。あまりにも多い数が逃げ込んだため酸欠で死んだという。
同漁協の朝野長(たけし)参事は「イワシは打ち上げられただけでなく、海中で沈んでいるのを含めれば想像がつかないほどの量。原因はまったくの謎」と話す。
打ち上げられたのはカタクチイワシ。大量の死骸を放置しておくと漁港としての機能を損なうばかりか、悪臭が漂うため、市が重機などを出し、漁協組合員約五十人がスコップなどで回収作業を行った。
作業は五日も続き、大半はごみとして処分されるという。作業を見守っていた女性は「港はイワシの死骸で真っ白になり、雪が積もったようでした」と話していた。
(福原康哲・東京新聞)
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千葉の漁師・「最低でも週2回、奇形魚が揚がる」
(2012.06.04 カレイドスコープ)