東海村村長 「政府は原発持つ資格ない」(中日新聞)

東海村村長「政府は原発持つ資格ない」 
(2012年6月2日 20時28分 中日新聞)

 日本原子力発電東海第2原発が立地する茨城県東海村の村上達也村長が2日、福井県越前市で講演し、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に関し「原子力政策、規制態勢が曖昧なまま。暫定の安全基準は、その場しのぎと言わざるを得ない」と指摘。再稼働を急ぐ政府を「戦略的思考を持っておらず、原発を持つ資格はない」と断じた。

 久野修慈中央大理事長らがつくる「原子力・エネルギーの安全と今後のあり方を真剣に考える会」の県民向け勉強会に招かれた。

 東日本大震災による東京電力福島第1原発事故の背景を「日本で事故は起きないといううぬぼれ、技術の過信があった」と分析。東海第2原発も5・4メートルの津波に襲われたことにふれ「安全は保たれたが、あわやという状況だった」と振り返った。

 村上村長は、全国の原発立地自治体の現役首長で唯一、脱原発の方針を表明。4月に発足した「脱原発を目指す首長会議」の世話人を務める。

(中日新聞)

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