レゲエの神様の孫娘「原発反対」 ジャマイカの建設計画
(2012年10月20日 朝日新聞)
【ロサンゼルス=藤えりか】カリブの島国ジャマイカで初の商業用原発をつくる計画が持ち上がり、首都キングストンで19日夜、レゲエの神様ボブ・マーリーの孫娘らが反対の記者会見を開いた。日本政府が原発導入への支援を表明したとの地元報道もあり、駆けつけた女優の松田美由紀さんも「日本と同じ過ちを繰り返さないで」と訴えた。
孫娘で女優のドニーシャ・プレンダーガストさんは、マーリーの「ゲット・アップ・スタンド・アップ」などを組み合わせた脱原発の替え歌を紹介。この夏、福島などを訪ねた経験を踏まえ、ツイッターの呼びかけで集まった市民らに「原発に依存しない社会を」と呼びかけた。
国際交流NGOピースボートの船旅で松田さんに出会ったプレンダーガストさんが、「ジャマイカが日本から原発技術を導入しようとしている」と相談を持ちかけ実現した。地元メディアによると、燃料資源を海外に依存するジャマイカでは原油高騰のあおりで電気料金が上昇。商業原発の導入を検討しているという。