11月18日、福岡市で武藤類子さんのお話会があります

11月18日、福岡市のオーガニックカフェ Terra小屋(てらこや)にて
14~17時まで開催される“いのちの学校”に「福島原発告訴団」団長の
武藤類子さんが参加され、原発事故に関する話をして下さいます。

あと少し、席が空いていますので、参加を希望される方は、明日の10:00~11:00にウィンドファーム093―202―0081まで、連絡して下さい。定員になり次第、締め切ります。

会場:オーガニックカフェ Terra 小屋(テラコヤ)
参加費:ワンドリンクご注文下さい。
住所:福岡市中央区高砂1―8―8 サンクス渡辺通 2F
日赤通り FM福岡の真向いビル2階 TEL092―406―8381
https://www.terra-coya.com/access.html

◆ 福島県民の静かな怒りを力に真の「復興」を目指す
?福島原発告訴団団長 武藤 類子 氏
(2012年7月30日 NetIB NEWS)

「私たちはいま、静かに怒りを燃やす”東北の鬼”です」―昨年9月16日に行なわ
れた「さようなら原発集会」で、6万人の聴衆に深い感動を与え、歴史的スピー
チをした武藤類子氏。今年6月11日、武藤氏を団長とする「福島原発告訴団」が、
1,324名の福島県民の悲痛な叫びを原発事故責任者33名の刑事告訴というかたち
で世の中に伝えた。山里の自然に囲まれ静かに暮らしていた1人の女性を、ここ
まで駆り立てた背景に迫った。
(緒方 克美、大根田 康介)

<同じ悲劇を繰り返させない>
震災から1年以上経ったころから、福島県内では「除染」に続いて「復興」が言
われだしました。除染して住民を福島に戻し、まちを復興していこうということ
ですが、厳然として福島第一原発事故はまだ収束している状態ではありません。
余震もたくさんありますし、4号機の燃料プールが崩壊したらどうなるだろうと
いう不安を皆抱えています。

そういう放射能が残っているような状況で暮らしていると、ただ「復興」と言わ
れても、いったい何をすれば「復興」かという疑問がありますし、「復興」とい
う言葉そのものがどこかむなしいものに感じられます。1年間、放射能を気にし
て暮らしてきた人たちも、ずっと緊張を強いられることにだんだんくたびれてき
ます。何を食べて何を食べないか、洗濯物を外に干すかどうか、福島の人はいま
だにそんなことを気にしながら暮らしているわけです。

そのなかで、住民が分断されていく感じがとても強くなっている気がします。分
断のなかで苦しむ人がいる一方で、原発事故の責任者たちがどれくらい事故に対
して責任を感じているのか、疑問に思います。

去年の夏、二本松市のゴルフ場が裁判を起こしました。芝生が放射能に汚染され
たので、東京電力に除染してほしいという裁判です。ところが、東電の主張は
「たとえ自分たちの原発で起きた事故で発生した放射能であっても、自分たちの
敷地から出てしまえば自分たちのものではない。だから着地したところが除染を
するべきだ」というものでした。これ1つだけ聞いても、恐るべき無責任さを感
じます。

それから賠償についてもそうですが、東電がつくった分厚い賠償の請求用紙に私
たちが必要事項を書かなければなりませんし、賠償するかどうかを決めるのは東
電側です。加害者が賠償の基準や範囲を決めるという理不尽さは、いったい何な
のでしょうか。

さらに、国の監督省庁である経済産業省などが結局、大飯原発再稼働の許可をし
たわけです。今回、これだけ大きな事故を起こして責任を問われなければならな
い監督するべき人々が、再稼働を決めてしまうのは、すごく不思議なことです。
いったい、この原発事故は誰に、どこに責任があったのかということをきちんと
しなければ、また同じことを繰り返していくのではないかという思いがあり、今
回の刑事告訴に至りました。

<福島地検に提出した理由>

チェルノブイリの原発事故が26年前の1986年にあり、私はそのとき初めて原発の
危険性が分かりました。そのなかで、福島県内に原発に反対するグループがいく
つかできました。88年、そのいくつかあったグループが「脱原発福島ネットワー
ク」というゆるやかなネットワークをつくりました。そして一昨年、「ハイロア
クション」という運動を立ち上げ、運転開始から40年経った福島第一原発を何と
か廃炉にしようと考えました。

この2つのネットワークは、これまでも合宿を毎年していましたが、事故後も2
回合宿をしました。そこで、「私たちはこれからどのような活動をしていけば良
いのか」という話になりました。1つは被曝者援護法について、被害者が援護法
の制定に対してどれだけ意見が言えるだろうかということ。もう1つは原発事故
の責任を追及するということでした。

すでに去年、作家の広瀬隆さんとルポライターの明石昇二郎さんが責任者を刑事
告発して、本も出されました。その本を読んで、「こういうことができるんだ」
ということがわかりました。それで、刑事告訴をしようと考えたのです。今年2
月に一度学習会をして、3月に結成集会をしました。そして6月11日、福島県民
1,324名の告訴状を福島地検に提出しました。

広瀬さんや明石さんたちが東京地検に出した告発状がなかなか受理されず、明解
な回答も得られていません。それで、どうすれば効果的な告訴ができるだろうか
ということを考えて福島地検に提出したのです。なぜ福島地検かというと、地検
があるところが信夫山という非常に放射線量が高い地域なのです。そこで日々生
活しながら家族もこちらにいる福島地検の方々も、私たちと同じ被害者なのです。

1人、2人ではなく、たくさんの人々が責任追及を望んでいるということを世の
中に知らせていかなくてはいけないということで、今回1,000名という目標を立
てました。まず、県内各地で説明会を開きました。また、小さなリーフレットを
つくり仮設住宅にポスティングしたりもしました。 

その後の学習会では弁護士も招いて話を聞き、とても盛り上がりました。そこで
皆さんが口々に自分たちがどういう被害を受けているか、この1年間どれほど苦
しい思いをしてきたか、どんどん意見が出ました。そこで、やはり責任はきちん
と追及しなければならないという気持ちを新たにしました。

https://www.data-max.co.jp/2012/07/30/post_16447_ib1305_ib1311_1.html

◆2012年9月19日 さようなら原発・武藤類子さんスピーチ
(ハイロアクション https://hairoaction.com/?p=774

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