<人模様>カフェや市場でエコ交流を
(2010年5月29日 毎日新聞)
「国際生物多様性の日」の今月22日、東京都国分寺市の飲食店「カフェスロー」の隣に「おかげさま市場」がオープンした。有機栽培の野菜や米、調味料などを集めたいわば自然食品のセレクトショップ。「私たちは多様な生き物や自然の恵みのおかげで生きている。店の名にはそんな思いを込めている」と語るのは共同代表の吉岡淳さん(62)と中村隆市さん(54)だ。
カフェスローは環境文化NGO「ナマケモノ倶楽部」の活動拠点で、2人はNGOの世話人も務める。「効率優先、価格競争の波にのみ込まれず、魅力ある食材をつくる人々が各地にいる。その存在を知ってもらいたかった」と吉岡さん。
同市場には北海道中札内(なかさつない)村の「想(おも)いやりファーム」の自然な牛乳や群馬県藤岡市の「浦部農園」の古代米など個性ある約200点が並ぶ。フェアトレードの会社「ウインドファーム」(福岡県水巻町)の経営者でもある中村さんは「カフェと市場がある空間をエコマーケットに」と新たな交流を期待する。【明珍美紀】
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