EU:再生可能エネルギー源、2009年新設発電容量の62%を占める
日刊:温暖化新聞より
(欧州連合より)
欧州委員会共同研究センター(JRC)が7月5日に発表した「再生可能エネルギー源報告(Renewable Energy Snapshots)」によると、再生可能エネルギー源は、2009年にEU27カ国で新設された発電容量のうち、62%(17ギガワット)を占めた。
再生可能エネルギー源の内訳では、風力が最も多く(37.1%)、次いで太陽光発電(PV)(21%)、バイオマス(2.1%)、水力(1.4%)、太陽光集熱(0.4%)だった。
ただし、2009年の欧州の電力消費量で再生可能エネルギー源が占める割合は19.9%で、水力が最も多く(11.6%)、次いで風力(4.2%)、バイオマス(3.5%)、太陽光(0.4%)だった。
報告書では、現在の成長率が維持されると、2020年には再生可能エネルギー源によって、EU全体の電力消費量の約35?40%(1400テラワット時)の電力が発電されると予測されている。
また、課題としては、送電網への公平なアクセス、大規模な公的研究開発支援、再生可能エネルギー電力に対応するための現在の電力システムの適応などが挙げられた。また、コスト削減と導入の加速化は、時間ではなく、生産量に依存するとも強調された。