中部電力浜岡原発3、4号機(静岡県御前崎市)で27機器の点検漏れが見つかった問題で、同社が総点検した結果、新たに3、4号機で104機器に点検漏れがあったことが27日、関係者への取材で分かった。
経済産業省原子力安全・保安院は、原発管理の基本ルールである保安規定に違反するとして、近く同社を厳重注意する。
点検漏れとは別に、点検時期を延ばすのに必要な安全性評価記録を保存していないなど、ずさんな管理運用をしていたのも1?4号機で計437機器に上ることが判明した。
同社は、外観点検などをした結果、機器はいずれも健全で、安全上の問題はないとしている。
同社は中国電力島根原発(松江市)で多数の機器の点検漏れが見つかったのを受け、稼働中の浜岡3?5号機を調査。10月に、定期事業者検査の対象となる約12万7千の機器のうち、3、4号機の弁など27機器に点検漏れがあったと発表した。点検計画管理表に点検時期を誤って入力するなど、人的なミスが原因だった。
(初版:11月27日18時58分)