(2019年5月15日付 西日本新聞記事は下記からご覧いただけます)
環境や人権に配慮した消費へ 北九州エシカルネット発足 小倉北区で記念イベント
環境や人権に配慮する「エシカル(倫理的)な消費行動」を提唱する「北九州エシカル推進ネットワーク エシカル種まき隊」(エシ種)が11日、発足した。今後、市民向けの勉強会を開くなどしながら「身近な行動を見直し、持続可能な社会をつくろう」と呼び掛けていく。小倉北区で同日、記念イベントを開催した。
エシ種は、北九州市立大外国語学部の大平剛教授ら5人が呼び掛け人となり発足。イベントで大平教授は「生産者にわずかなお金しか支払われないコーヒーはおいしいか、子どもが強制されて摘んだ綿花でできた服は気持ち良く着られるか」と問題提起する「発足呼び掛け文」を紹介した。
イベントでは、途上国の産品を適正価格で取引して生産者の暮らしを守る「フェアトレード」のコーヒー販売を手掛ける「ウインドファーム」(水巻町)の中村隆市代表が講演。安全な食材を提供したいと有機農業に取り組む中で、農薬を使わず、手間暇をかけるブラジルのコーヒー生産者に出会ったことを紹介。中村代表は「どういう風にお金を使うかで、課題の解消につながる」と話した。
=2019/05/15付 西日本新聞朝刊=