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基準値27倍のホウレンソウ ヨウ素検出、ハウスも5倍
2011年3月20日 19:10 西日本新聞
茨城県は20日、県北部に位置する日立市で採取した露地栽培のホウレンソウから、1キロ当たり5万4千ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたと明らかにした。食品衛生法の暫定基準値(2千ベクレル)の27倍。放射性セシウムも暫定基準値(500ベクレル)を上回る1931ベクレルだった。
また、福島県境の北茨城市で、露地のホウレンソウから基準値の12倍の2万4千ベクレルの放射性ヨウ素を検出。高萩市では、ハウス栽培のホウレンソウから1万1千ベクレルと5倍の放射性ヨウ素を測定した。
茨城県の橋本昌知事は「健康に影響はないが、ホウレンソウについては引き続き各自治体などに出荷の自粛を要請していく」と話した。
ホウレンソウは18、19日に採取した。ほかにも、北茨城市の露地栽培のネギなどからも、基準値より低い放射性ヨウ素が検出された。
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福島、4市町村でも放射性物質 原乳、県全域で出荷自粛
2011年3月20日 19:37
福島県は20日、飯館村など新たに4市町村で生産された牛の原乳から、食品衛生法の暫定基準値を超える放射性ヨウ素が検出されたことを明らかにし、県内全域の酪農家に原乳の出荷を自粛するよう要請した。
同県川俣町で生産された原乳から基準値の3~5倍のヨウ素が検出されたことを受け、県が独自に放射線モニター調査を実施し、判明した。県は「市場には出回っていない」としている。
県によると、4市町村のうち飯館村は17倍のヨウ素を検出、放射性セシウムも基準値を超えた。残る新地町、いわき市、国見町でも4~6倍のヨウ素が検出された。
このほか伊達市と本宮市で生産された原乳は、基準値と同じ1キロあたり300ベクレルのヨウ素を検出。事故を起こした福島第1原発から西に離れた会津地方でも検出された。
県はホウレンソウやブロッコリーなどの県産野菜に対する放射線測定調査も実施しており、基準値を超える数値が検出されれば、出荷停止などの対応を検討する。県によると、県内の酪農家は昨年10月現在で616戸。生産量は全国シェアの約1・3%。
佐藤雄平知事は「原子力事故の影響を示す厳しい結果となった。農産物の緊急調査を実施し、早急に国と協議する」としている。
水道水飲まないよう要請
2011年 03月 21日 03:25 ロイター
福島県飯館村の水道水から20日、1キロ当たり965ベクレルの放射性ヨウ素が検出され、厚生労働省は村に対し、水道水を飲むのを控えるよう要請した。福島県は21日朝から給水車を出して対応する。厚労省によると、検出されたのは村の簡易水道の水。国の原子力安全委員会が定めたヨウ素の摂取制限の基準は1キロ当たり300ベクレル。「今回の値の水を一時的に飲んでも直ちに健康に影響が出ることはなく、代替の飲用水がない場合は飲んでも差し支えない。