プルトニウム関連ニュース(テレビ報道・記事)
とても不可解な検出までの推移
3月29日
【原発】敷地内の土壌から微量のプルトニウム検出(03/29 05:52)(テレビ朝日)
福島第一原子力発電所で、敷地内の土壌から微量のプルトニウムが検出されたことが明らかになりました。
東京電力・武藤副社長:「燃料が損傷している可能性が考えられる。このデータから、どこの号機から出たものか特定することができない」
東京電力によると、21日と22日の土壌調査で、福島第一原発の敷地内の5つの地点から微量のプルトニウムが検出されました。このうち2地点については、今回の事故で出たとみられるとしています。プルトニウムは体内に入った場合、がんなどの深刻な放射線障害を引き起こす可能性がありますが、東京電力は「もともと土壌に存在している量と同じレベルで、健康には影響はない」としています。今後も原発の敷地内でサンプリング調査を継続する方針です。
原子力安全・保安院、西山審議官:「(プルトニウムが)外界に出てくるようになってしまったのは、相当、強い壁が破れてしまっているのを示すので、非常に憂うべき事態だと思う」
一方、1号機から3号機のタービン建屋から海側に延びた地下トンネルの中に、放射性物質を含む水がたまっていることが新たに分かりました。原子力安全委員会は「炉心から溶けた燃料に触れた水が流出した」と分析しています。そのうえで、2号機については、たまった水の表面の放射線量が非常に高いことから、原子炉内で燃料そのものが損傷している可能性があると指摘しています。
3月27日
【原発】3号機たまり水のプルトニウム調査せず(11/03/27) (ANNニュース)
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東電:プルトニウム量は未測定、絶対ないとは言えず 福島原発敷地内(ブルームバーグ記事)
3月27日(ブルームバーグ):東京電力は27日昼の記者会見で、福島第一原発の敷地内にプルトニウムがある可能性について、「プルトニウムはアルファ線だが、どれぐらいの量があるかを測定する装置を当社は持っていない」と述べた。その上で、プルトニウムが出ている可能性があるということか、との問いに、 「測定していない以上は、絶対ないとは言えない」と答えた。
東電は会見で、プルトニウムの有無を分析するための対応について、「今、外の専門機関に出して分析してもらうような準備をしている。準備をしている段階で、まだ出していない」と語った。
東電 プルトニウム分析を依頼 3月27日 20時40分 NHKニュース
福島第一原子力発電所の事故で、外部に放出される放射性物質の中に毒性の強いプルトニウムが含まれていないか、東京電力は外部の専門機関に分析を依頼しました。数日中に結果が判明する見通しです。
福島第一原発の事故では、外部への放射性物質の放出が続いていて、これらの中に、原子炉で核燃料を燃やす際に出来る毒性の強いプルトニウムが含まれる可能性があります。東京電力は、これまでの方法ではプルトニウムが検出できなかったことから、21日から22日にかけて、発電所内の敷地で土壌を採取し、茨城県東海村の日本原子力研究開発機構や千葉市の日本分析センターに分析を依頼しました。プルトニウムは、通常のウラン燃料を使った原子力発電でも生成されますが、福島第一原発の場合、MOX燃料と呼ばれるプルトニウムを含む燃料を3号機で使用しています。プルトニウムが出す放射線は皮膚や紙1枚で遮蔽することが可能ですが、肺などの臓器に取り込まれると長い間とどまり、がんなどを引き起こす可能性があります。東京電力では、今後も週2回、プルトニウムの調査を行う予定で、今回の結果は数日中に判明する見通しです。
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3月29日
原発敷地土壌 プルトニウム検出 NHKニュース
福島第一原子力発電所で、敷地内で採取した土壌を分析した結果、今回の事故に伴って放出されたとみられる微量のプルトニウムが検出されました。東京電力によりますと、検出されたプルトニウムの濃度は国内の通常の土壌に含まれる濃度とほぼ同じレベルで、人体に影響のあるレベルではないということです。
東京電力によりますと、21日から翌日にかけて、福島第一原子力発電所の敷地内の5か所で土壌を採取し、外部の専門機関で分析を行いました。その結果、1号機から西北西におよそ500メートルにあるグラウンド付近と、同じ1号機から北に500メートルにある固体廃棄物貯蔵庫の付近の2か所で、今回の事故に伴って放出されたとみられる微量のプルトニウムが検出されたということです。東京電力によりますと、検出されたのは、プルトニウムの仲間でプルトニウム238と239、それに240の3種類でグラウンド付近の場合、このうちのプルトニウム238が1キログラム当たり、およそ0.54ベクレル検出されました。この濃度は、国内の通常の土壌に含まれる濃度や、過去に大気圏内で行われた核実験で国内に降ったプルトニウムの濃度ともほぼ同じレベルで、人体に影響のあるレベルではないということです。プルトニウムは、福島第一原発の場合、3号機でプルトニウムを含む燃料を燃やす「プルサーマル」を実施していますが、プルトニウムは通常のウラン燃料を使ったほかの原子炉でも生成されるため、東京電力では、どの原子炉から放出されたか分からないと言うことです。プルトニウムは、肺などの臓器に取り込まれると長い間とどまって放射線を出し、がんなどを引き起こす可能性がありますが、プルトニウムが出すアルファ線と呼ばれる放射線は紙1枚で遮蔽が可能です。東京電力は、今後も引き続き週2回、福島第一原発の敷地内の3か所で土壌のプルトニウムの調査を続けるということです。経済産業省の原子力安全・保安院は「検出されたプルトニウムは通常、環境中に存在するものと同じレベルで、今回の調査で土壌を採取した際、近くにいた作業員や周辺の住民の健康に影響を与えるものではない。プルトニウムについては、東京電力が原発の敷地内で継続的に行う調査に加え、文部科学省が原発から半径20キロの範囲外で行っている調査を通して、注視していきたい」と話しています。
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