29日の英紙ガーディアン(電子版)は、福島第1原発2号機で、核燃料の一部が溶融して原子炉格納容器の底から漏れ出しているとみられると、複数の専門家が指摘しているとし、現地での大量の放射線放出の恐れが高まっていると報じた。
2号機では建屋内で高い放射線量のたまり水が見つかった。原子力安全委員会は原子炉圧力容器が破損した可能性があり、溶融した燃料と接触した外側の格納容器内の水が直接流出したとの見方で、燃料自体の漏出までは言及していない。
同紙によると、福島原発の原子炉を開発した米ゼネラル・エレクトリック(GE)社で福島原発建設時に同型炉の安全性の研究責任者を務めた専門家は、少なくとも溶融した燃料が圧力容器から「溶岩のように」漏れ、格納容器の底にたまっているようだと説明。
その上で同紙は格納容器も爆発で破損し、核燃料が容器外に出ている可能性を示唆した。(共同) 2011/03/30 18:42 【共同通信】
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「事故の重大性、深刻さを表している」 (3月30日 西日本新聞から抜粋)
プルトニウム検出と2号機建屋の汚染された水について、枝野氏は「燃料棒が一定程度溶融したと思われることを裏付けるものだ」と述べた。
経済産業省原子力安全・保安院は「燃料が損傷し、本来の閉じ込め機能を突破した。事故の重大性、深刻さを表している」とした。
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「事故 予断を許さず」 原子力安全委 東電会長見解に反論
(3月31日 西日本新聞から抜粋)
原子力安全委員会は30日、福島第1原発1~3号機のタービン建屋地下に放射性物質を含むたまり水があるとして、1~3号機の原子炉圧力容器や格納容器が損傷を受けているとの見方を強めた。「一応の安定を見ることができた」との東京電力会長の発言に「事故は終息していないし、予断は許さない」と指摘した。
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