今日、友人の大学教授を通して、こんなメールが届きました。
「中村隆市 さま
こんにちは。●●●●と申します。
最下記にも書かせていただきましたが、市民自身でガイガーカウンターを使って福島市内を計測しました。この映像をシェアしたいと思い、メールさせていただきました。
素人ですので、計測方法がどこまで正確か定かではないのですが、雨水の溜まったところの数値がかなり高いであろうことがこの映像からわかります。
https://youtu.be/AxUZbnlzSv0
(数値の単位はμSv マイクロシーベルトです。)
少し考えれば雨水が危険であることは当たり前かもしれませんが、それすら理解がされていないおそれがあります。福島県の主催する講演会や県発行のたよりでは、100ミリシーベルトまでは一度に浴びなければ安全と言われているようです。
また、僕が福島にいて感じたことは、大人が「原発の事故は終わった」と思っていることです。Twitterで各地域の母親たちとやり取りしてみてわかるのですが、地域内での放射線に対する危機感に温度差があります。
現状を正しく知り、伝えることができたらと動いております。
「風の便り」読んでます。
僕も子どもたち、妊婦さんだけでも避難してほしいと願っています。
僕は福島の仲間に妊婦がいるのに、未だ避難を実現できていません。
水を送るくらいしかできておらず、焦りは日に日に増します。
<以下、抜粋>
下記URLは、友人が福島市内にて4/24に放射線を計測したときのものです。
福島県のHPから報告されている数値よりかなり高い数値が雨どいなどから計測されています。雨水が溜まったところが数値がかなり高いです。
僕はぞっとしてしまったのですが、これがどれくらい危険なのか、これでも大したことがないと県や国は言えるのか。どなたか正確に計測をできる方が動いていただけるようにアクションを起こしていきたいと思い、匿名にてyoutubeに映像をupしてもらいました。
子どもたちや妊婦さんが心配です。マスクや帽子をかぶって登校している子どもがイジメの対象になり始めているようなので、早急に動いていきたいと思っています。
【撮影者からのコメント】
福島市民の多くが、政府公表値は安全だという判断から、マスクを着用していないように思われます。撮影当日の児童公園では、20μsv/hの地表を、子供たちが無邪気に走り回っていました。これで本当にいいのでしょうか?
生活圏内の安全・危険スポットが確立されるまでは、子供たちだけでも避難させるべきだと思います。また、避難したくても、家族の意見が一致せずに避難できずにいる人も多数あります。
その多くは「安全だとテレビでやっているから」という理由。家庭の中に亀裂が入る、家族の心がバラバラになっていく、このような状況が静かに、そして確実に福島市の中に生まれているように思われます。
果たしてこのホットスポットがどの程度危険なのか?
専門家でない私には判断ができませんが、(機器の誤差や程度の差こそあれ少なくとも一ヶ月以上)このような数値が客観的事実として存在している事について、早急な検証が必要だと思います。
・・・・・・撮影者からのコメント ここまで・・・・・・
撮影者は、この計測値を調べたうえで、新聞社や県の対策本部にかけあい、子どもたちにマスクをするよう徹底させた方がいいのではないかと話しましたが相手にされず、正確な測り方をしたものでないと認められないとし、ろくに聞いてもらえなかったそうです。
国や県への抗議ではなく、今も福島に残って生活をしている人を守る為のきっかけにしたいです。
アドバイスをいただけると嬉しいです。
・・・・・・・・(メールは、ここまで)・・・・・・・・
この映像で放射能の数値を見た感想ですが、私がチェルノブイリで数値を計測したときもこの映像と同じように場所によって数値に大きな違いがありました。しかし、この数値は、私にとっても驚きの数字です。
そして、もう一つの驚きは、「新聞社や県の対策本部にかけあい、子どもたちにマスクをするよう徹底させた方がいいのではないかと話しましたが相手にされず・・・」という応対です。
以前から多くの人が指摘していることですが、測定する高さや場所によって数値が大きく変わるので、放射能の測定を当局だけではなく、市民団体などが一緒に測定することが重要だと海外からも指摘されていました。今、重要なことの一つは、地域の詳細な汚染地図を市民が協力してつくることだと思います。
そして、子どもを含めて人々が、汚染がひどいのにマスクもせずに外出している問題の原因に「100ミリシーベルトまでは一度に浴びなければ安全と言われている」ことがあります。
その原因をつくっている福島県の放射線健康リスクアドバイザーである山下俊一氏に問いたい。「あなたは、本当に100ミリシーベルト以下なら全く安全だと思っているのですか? そして、マスクをする必要もないと思っているのですか?」
このブログを御覧の皆さんにお願いがあります。
子どもたちの「いのち」を守ることが一番大事だと思われる皆さんにお願いです。 まず、この問題をできるだけ多くの人に知らせていただきたいと思います。そして、多くの皆さんから、どうすればいいか、いいアイデア、知恵を寄せていただきたいのです。
子どもたちと妊婦さんを守るために私もできるだけのことをしたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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