福島のお母さんの声 と 子どもたちを放射能から守るための集会

福島のお母さんの声 と 子どもたちを放射能から守るための集会報告

清水国明オフィシャルブログから
福島のお母さんの声。今、こんなことが!?

福島に住んでいる
お母さんから

びっくり内容の
メールが届きました。

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突然のメールで失礼いたします。
今、福島の子供たちに大変なことが起こっています。

福島市をはじめ、県北、県中など、ほぼ福島全域ですでに
一般人の年間放射線許容量を超えているにもかかわらず、
学校は通常どおり行われています。

国や県で「学校、子供たちの許容量」の基準が検討されていますが、
もめているようで、はっきりと基準が出ていません。

子供たちの将来が心配です。
フクロウの会(福島老朽原発を考える会)が中心となり、
国や県に対し「学校の授業中止、及び学童疎開を」
という進言書を提出しています。

この進言書に賛同する福島の保護者たちから、
悲痛な声が多く書き込まれているので、
ぜひ多くの人に見ていただきたいと思い、メールしました。

https://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/04/svh-652a.html

行政へ申し入れをしている現状ですが、
その判断を待つだけでは時間もかかり、
子供たちへの影響が心配です。

民間からの支援が必要と思い、メールさせていただきました。

福島への広報活動、保護者へのメッセージなど、
もっと積極的に活動していただけないでしょうか?

皆「逃げたくても周りの目を気にして逃げられない」といった状況で、
避難するきっかけを待っています。

もちろん仕事、家庭の都合など現実的な問題もあり、
それをクリアすることも困難です。
何か福島への支援をよろしくお願いいたします。

突然のメールで本当にすみませんが、どこに助けを求めたらいいか、
福島の保護者は皆悩んでいます。
このことを広く知っていただきたいと思います。

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『逃げたくても・・・逃げられない』????

私たちが河口湖の森への疎開を呼びかけても、
なかなか応えてもらえなくて

もしかしたら
余計なお節介なのかも

なんて考えながら、
いやいや、

まだ危険情報が浸透していなくて、

または、
私たちの呼びかけが届いてなくて、

と思っていたのですが、

このメールの公開を了解して
くださった返信メールで
以下のように。

そうだったのか!!

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———「子供のための放射線の安全基準」はいろいろ言われていますし、
私にははっきり判断できません。

ただ怖いのは、県が任命したアドバイザー(長崎大教授)の
一つの意見だけが採用され、県、および各市町村、学校、保育所、
病院までもが「安全」と断言してしまっていることです。

この中で疑問の声を上げるのがためらわれるほどです。
大げさかもしれませんが、福島の現状は「北朝鮮化」してるようにも思います。

外から見れば明らかに「危険」なのに、内からではその声をあげられない。

「逃げよう」と言えば「裏切り者」扱いされる・・。

行政が方針を変えないかぎり、逃げたい人は「脱北者」のように、
外から裏のルートを使って逃げなければいけない・・。

本当に子供たちにとって「安全」な場所であればいいのですが、
保護者は皆不安を抱えつつ、周りに同調して生活してます。
福島の外からのサポート、県民へのメッセージがとても重要に思います。

自治体同士が連携して、妊婦と乳幼児を率先して疎開させればよいと思いますが、
今の福島県の様子を見るとそれば難しく思います。
だからこそ、御社のような民間の力、知恵が必要と感じます。

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・・・・・。

福島の現状は「北朝鮮化」してる

「逃げよう」と言えば「裏切り者」扱いされる

逃げたい人は「脱北者」のように

・・・・・。

5月3、4、5日、河口湖の「森と湖の楽園」で行われる
「生きるチカラ ボランティアフェスティバル」。
https://www.workshopresort.com/pdf/ikiruchikara_information.pdf
https://www.workshopresort.com/pdf/ikiruchikara_entry.pdf

3日のフォーラムで私は、
「福島は今日から夏休み!」
を提案し、

国や県、
文部科学大臣などへ
フォーラム提言しようと思っています。

放射能を怖れ
のびのびと外で
遊ぶこともできない環境で
過ごすよりも

「森と湖の楽園」へ
疎開してきた子どもたちが
体験することができる

自然とボランティアさんたちとの
ふれあいで学ぶ沢山のこと。

これからの長い人生において
学業の遅れなんて
微々たるもの

これからの長い人生に降りかかる
健康のリスクに比べたら
そんなもの、どうにでもなる、

と思います。

四月になったから
全国一律に
学校を再開しなければ・・・

なんてかたくなに思いこんでいる
人たちが

子どもたちを
危険な地域に縛り付け、

疎開先の河口湖から呼び戻して、

そのために
避難してきた人たちを学校や体育館から
追い出そうとしている・・・。

愚か、あまりにも愚かだと思いませんか。

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<子どもたちを放射能から守るための集会報告>

昨日福島市で行われた子どもたちを放射能から守るための集会について、フクロ
ウの会測定プロジェクトの青木さんの報告です。
100名近いお父さんお母さんたちが集まり、堰を切ったように不安や怒りを話
し始めました。ここは間違いなく福島原発問題の最前線です。

阪上 武(福島老朽原発を考える会)

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https://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/04/100–7317.html
写真あります↑

子どもたちを放射能から守るための対話集会に100人以上の参加?福島市内で

 4月25日、学校に子どもを通わせる親たちを中心に約100人が集まり福島市内で
集会を持った。この集会は5月1日に予定している「子どもたちを放射能から守る
ための集会」のための準備のための会議を予定していたが、予定の2倍以上の親
たちが集まり、急きょ準備会を対話集会に変更して行われた。

 この集会を主催したのはフクロウの会と原発震災復興・福島会議の2つの市民
団体である。

 文部科学省は放射能汚染の進む福島県内の学校の使用基準について、4月15日
に年間20ミリシーベルトまで可能とする決定を行った。フクロウの会は子どもた
ちに極めて高い放射線量の被ばくを強要するこの文部科学省の決定を批判する声
明を出した。また福島会議もこの文部化科学省の決定に反対して、0.6マイク
ロシーベルト/h以上の学校の授業中止、学童疎開、学校の除染を要求する進言書
を福島県と教育委員会宛に出した。これらの声明や進言書を掲載したフクロウの
会のブログページには、その直後から福島県内の子を持つ親たちからの書き込み
が殺到し、その数は3日間で約650件に達した。このような状況の下で両団体は
「子どもたちを放射能から守るための集会」を計画したものである。

 4月25日の対話集会では、最初に福島会議の世話人の中手聖一氏から集会の趣
旨の説明があり、その次にフクロウの会の代表の阪上武氏から、この間の福島県
内の学校の汚染状況と政府・文科省、福島県の動きについての説明があった。

 その後、対話集会参加者は8人ずつの小グループに分かれ話し合いを行った。
話し合いの中では以下のような意見が出された。

・放射能汚染で子どもの健康に不安を持っているが、学校当局や周囲から「心配
し過ぎだ」とか「不安を煽るようなことをすべきではない」などと言われ、孤独
になっていた。

・避難したいのだが避難先が見つからない。

・家庭の事情で避難できないがどうしたら良いか。

・福島県のアドバイザーは現在の汚染状況に対して「全く問題ない」というがお
かしい。

・県や学校長に除染の要求をしても無視された。

・教師だが、学校内では文科省の通達に従うべきだとの指示が出され、子どもた
ちをグラウンドで活動させている。自分自身も子を持つ親だが、学校で子どもた
ちを守れていない。申し訳ない。

参加者たちは、放射能の危険性と不安について悩みを抱えていたが、地域や学校、
家庭内では、国や県が言うことは間違いないのだから、あまり騒ぎたてるべきで
はないという声が大勢で孤立感を深めていた。本対話集会では、共通の思いを抱
えた人々がこんなにも多く集まったことの安心感からか、不安、不満が堰を切っ
たように出された。中には泣きながら自分の体験を語るお母さんもいた。

 約1時間の各グループの話し合いの後、全体で話し合いの中で出された意見の
共有化を行った。

 対話集会は、最後に以下の点を確認して散会した。

・5月1日に「子どもたちを放射能から守るための集会」をより大きな形で開催
すること。

・フクロウの会と福島会議で本日の対話集会で出された意見を元に、今後の活動
方向についての提案をすること。

・参加者を中心にネットワークを作り共同で行動をしてゆくこと。

・子どもを放射能から救うことを共通の目標として活動してゆくこと。

対話集会終了後も、遅くまで参加者の間で様々な交流や情報交換が行われた。

******

==== 以下が福島会議の進言書の内容です ===

福島県内市町村長
同教育長
同教育委員会
                     原発震災復興・福島会議
                     世話人 中手聖一
                     福島市渡利字七社宮37-1(中手方)
                     024-523-5238 080-1678-5562

進言書

小中学校等での授業中止及び学童疎開ならびに除染等の措置について

 福島県が公表した「福島県放射線モニタリング小・中学校等実施結果」等から、県内の小中学校・幼稚園・保育所等(以下「小中学校等」)における放射能汚染状況が把握されてきました。

 同モニタリングの結果、調査対象の小中学校等の75.9%が、法令で定めるところの「管理区域」基準を超えうる放射線が観測され、また、全体の20.4%では職業人の被ばく限度を超えうる「個別被ばく管理」が必要な放射線が観測されています。

 本来、「管理区域」とは“一般公衆”の被ばく防止のため立ち入りを制限する区域であり、「個別被ばく管理」とは“放射線業務従事者”が被ばく線量限度を超えないよう法令により管理義務が定められているものです。放射線の感受性が高い子供たちの場合、さらに厳しい基準により保護すべきことは、放射線防護の常識であります。

 既に1968年には、放射線防護の国際最高権威である国際放射線防護委員会(ICRP)が、学校教育上の「18歳までの生徒に対しての学校における放射線防護」について考え方を示し、一般公衆の線量限度の1/10以下にすべきと勧告しています。また日本においても、 1976年に放射線審議会が内閣総理大臣に対し、同勧告に沿った指導が文部省により行われ、この指導を充実させていくことが適当と具申しています。

 このような観点に立ち、法と事実に照らして考えれば、福島県内の多くの学校等において、もはや教育環境として子供たちにふさわしくない状況があると判断せざるを得ません。

 この際、私たち原発震災復興・福島会議は以下の進言をいたしますので、子供たちの健やかな学校生活のため、お聞き入れくださいますようご検討を切にお願いいたします。なお、当会議では福島県に対し、必要な財政措置を国に求めるよう併せて進言いたします。

1、 少なくとも、「管理区域」基準に相当する0.6μSV/h以上の放射線が観測された学校等の授業を中止する

2、 全学校等を対象に施設全般の外部線量・放射能濃度・放射能表面密度など詳細調査を行うと同時に、授業再開が一定期間以上困難と判断される学校等では、子どもたちの学童疎開を速やかに進め、教育を受ける権利を確保する

3、 詳細調査の結果、「管理区域」基準を超える外部線量・放射能濃度・放射能表面密度がある場合は除染等の必要な措置を行う

4、 授業を中止した学校等では、当該校等が「管理区域」基準を下回ったことを確認した後に授業を再開する

 

 また、「管理区域」基準以下の小中学校等が多くある市町村に置かれましては、他市町村からの学童疎開受け入れの準備を進めていただけますよう、なにとぞお願いいたします。別添資料として、「福島県放射線モニタリング小・中学校等実施結果」の集計を添付いたしますのでご参照ください。

 別添資料(作成:原発震災復興・福島会議)

 既に避難等を行っている市町村長・教育長・教育委員会の方へ

 貴市町村におかれましては、既に避難等がなされている、または準備中とお聞き及びしています。

 しかし、避難先の市町村において、小中学校等で「管理区域」基準を上回る放射線量が観測されている場合が少なくなく、改めてこの「進言書」をお送りした次第です。

 避難先から更に疎開するよう進言されること、その心中を慮るとき、私たちもほんとうに心苦しく、恐縮の極みです。けれども、子供たちの人権と安心を考えるとき、勇気を振り絞って進言させていただきました。

 私たちの本意ではありませんが、不愉快に思わせることがございましたら、心よりお詫び申し上げます。

原発震災復興・福島会議

世話人 中手聖一

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