チェルノブイリを超えた。チェル最高148~370万、福島300~3,000万ベクレル。8日の共同会見で認める。
<以下、会見内容>
NHKの石川といいます。
航空モニタリングなのですが、私の経験ですけれど非常に有効な手段なので
文部科学省なりしっかり準備を整えて欲しいという事と
その結果見てちょっと驚いたんですけれど。
文部科学省にちょっと、確認なんですけれど。
これ単位、土壌の蓄積量って単位間違えてないですか?
たとえば赤いところってほんとに300万ベクレルなんですか?
あの、セシウム137とかですね・・・
(回答)
単位立法あたり・・・という単位なんですが、間違っていないと思います。
立法ですか?
失礼、平方メートルです。表面線量ですから。
(石川氏)
そうしたら、間違っていないという事を前提に質問なんですけれど。
文部科学省と安全委員会に(質問です)
この値を見てですね、当然チェルノブイリの汚染地域の値等をご存知だと思いますが、それを踏まえて この赤い色のところ、黄土色のところ、もえぎ色のところ
どのように評価されるのかと、
それから、30万ベクレルというところが一番低い値と・・・
それ以下は計ってないんですけど。
30万ベクレル以下のところ、もうちょっとこまかくですね。
30万から10万とか、10万から3万とかいう形で出していただきたいと
これが第一点。
東電と安全委員会に質問
今の大気中への放射性物質の流失は4月5日の時と変わらないのか。
それから、流失しているのはどういう形で大気中に流出しているのか。
流失している放射性物質はどこに流れているか。
まず、航空モニタリングについて答えてください。
(答え)
セシウムの密度についてご質問あったわけですけれど。
安全委員会でもこの資料今日もらった状態でして、
先ほど申し上げたように、空間線量についてはきわめて大雑把な段階で
一応何点かについてみたわけでして
沈着量に関してきちっと委員の先生、また関係の専門家に良く見た上で
よく評価をして固めてまいりたいと思いますが、
チェルノブイリの場合ですと、
半径30Km圏ですと約1500~3700キロベクレル・パー平方メートル。
ここでの言い方だと、148万~370万ベクレル
というのが一番高いレンジとして示されているわけですけれど
そういったものとの比較も含めてよく委員の先生にご検討いただいて次回評価をお伝えしたいと思います。
(石川氏)
ということですと、この値、単位が間違ってなければ
チェルノブイリをはるかに上回る、赤いところは、パー平方メートルという事であれば。
そのあたりの比較をしっかりして出してもらいたい。この数値をみるだけだと、
ほんとうに驚くべき数値なので、僕は本当に驚いているんですけれど。
(回答)
はい、実際のその、モニタリングゾーンサンプルについても桁が大きくなっているので文科省にもしっかり確認していただきたいと思います。
(文科省)
この作業、確認いたします。技術専門家・安全委員会の方も入って作ったものですが、確認いたします。評価のところは安全委員会というところです。
<以上、会見内容終わり>
★追記
5月8日の東電・保安院の共同会見で、この測定値について質問がありましたが、「今までの土壌やモニタリングポストの値と、航空からの測定値にずれはなく、今までの地上での測定が間違いないことが証明された」というような回答でした。
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【公開された「地表汚染マップ」】
地表汚染マップ セシウム134、137
【福島の汚染について検討し、記事を書いてみました】
地表汚染マップ公表。避難地域以外でも広範囲の汚染が明らかに。
地表汚染マップ。チェルノブイリの強制移住区域と同じレベルに驚きの声。深く考察してみた。
【ブログ視聴者(避難者)からの声】
チェルノブイリ並みの汚染を知ったいわき市の避難者の悲痛な叫びが届きました。泣けてきます。
事故が起こり、被害の度合いがわからない当初は「故郷になんとしても残りたい」
という声がTVで多く報道されていましたが、最近私のところに届く声や、twitterでのツイートを見ると「早く避難指示を出してもらって逃げたい!」という声に変わってきつつあります。
福島県民は、どれほど酷い汚染なのか、わかってきたようです。
みんなで声を上げて、少しでも多くの人の健康・命を守らなければなりません。
この文章を読んだ方にお願いです。この生の声を拡散させて下さい。
日米が共同で航空から測定した、「土壌汚染マップ」の記事です↓。ご覧ください。
地表汚染マップ公表。避難地域以外でも広範囲の汚染が明らかに。
地表汚染マップ。チェルノブイリの強制移住区域と同じレベルに驚きの声。深く考察してみた。
追記
5月8日の東電・保安院の共同会見で、この測定値について質問がありましたが、「今までの土壌やモニタリングポストの値と、航空からの測定値にずれはなく、今までの地上での測定が間違いないことが証明された」というような回答でした。
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福島 土壌汚染はチェルノブイリ級
2011年05月28日10時00分 提供:ゲンダイネット
●すでに強制移住基準に匹敵する濃度
福島第1原発事故で放出した放射性物質による土壌汚染の濃度が、福島県の一部でチェルノブイリ原発事故に匹敵することが明らかになった。
24日に開かれた国の原子力委員会で、経産省認可法人「原子力発電環境整備機構」の河田東海夫氏が報告した。
河田氏らは事故から2カ月間、原発周辺の土壌(地表から5センチの深さを基準)に含まれる放射性セシウム量を推計した。
その結果、原発に近い飯舘村や浪江町の一部を含めた計600平方キロメートルの地域で、汚染濃度が1平方メートルあたり148万ベクレルを超えた。これはチェルノブイリ原発の周辺地域で強制移住の基準となった放射性レベルに匹敵する。
また148万~55万5000ベクレルの汚染地域も川俣町や葛尾村など合計700平方キロメートルに及んだ。これまでの文科省などの調査では60万ベクレル超の地域があることが判明しているが、それ以上の汚染度だった。
河田氏は委員会で「土壌のセシウムは6?9割が土と強く結合している。再び人が住めるようにするには表土と下の層を入れ替えるなどの対策が必要だ」と指摘した。
(日刊ゲンダイ2011年5月25日掲載)
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航空機計測もとに「地表汚染マップ」 日米共同で製作
2011年5月6日21時8分 asahi.com(朝日新聞)
文部科学省は6日、福島第一原発から80キロ圏内の地表の汚染マップを初めて公表した。米エネルギー省と協力し、航空機を使って、地表1~2キロ四方で放射性物質の蓄積量を測って作った。原発から北西方向を中心に避難区域外の一部でも、高レベルの汚染地域が見つかった。
今回のマップは、上空からの測定値をもとにしているため、文科省は今後、地上での実測データを増やし、きめ細かな避難区域の設定の判断などに役立てる方針だ。
調査は4月6日~29日行った。米エネルギー省は飛行機とヘリの計2機で60キロ圏内を、文科省は民間ヘリ1機で60~80キロ圏内を観測した。放射線計測器を搭載し、約150~700メートル上空から地上を観測。放射性物質ごとのエネルギーの違いから、半減期が約30年のセシウム137や、約2年のセシウム134の蓄積量を調べた。
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福島第1原発事故 放射性物質セシウムの汚染が濃度的にチェルノブイリ原発事故に匹敵(FNNニュース)
福島第1原発事故の影響で、放射性物質セシウムの汚染が面積的には一けた狭いものの、濃度的にチェルノブイリ原発事故に匹敵するとの分析結果が、24日に開かれた原子力委員会で公表された。
これは、原子力発電環境整備機構の河田 東海夫氏が、原子力委員会のヒアリングで明らかにしたもの。
チェルノブイリ事故では、放射性セシウムが1平方メートルあたり1,480キロベクレル以上汚染されている地域を居住禁止区域に、また、555キロベクレル以上1,480キロベクレル未満の地域は、特別放射能管理区域としている。
これを、文科省の土壌モニタリングのデータなどをもと分析し比較してみると、福島第1原発の事故では、「放射性セシウムが1平方メートルあたり、1,480キロベクレル以上汚染されている地域は、概算で福島第1原発の北西方向を中心におよそ600平方キロメートル、チェルノブイリでは、3,100平方キロメートル。
555キロベクレル以上、1,480キロベクレル未満汚染されている地域は、700平方キロメートル、チェルノブイリでは、7,200平方キロメートルになるという。
この結果、面積的には、福島での汚染は一けた狭いものの、濃度的にはチェルノブイリ原発事故に匹敵する汚染のおそれがあるという。
ただし、1,480キロベクレルは、年間5ミリシーベルトの被ばくを基準にしたもので、河田氏は「この厳しい基準が妥当といえるか疑問で、日本としての区分分けはあらためて検討するべき」としている。
また、河田氏は「汚染地域の表層の土5cm程度を上下入れ替えることで、相当の効果があるはずだ」と話している。
(05/25 03:48)