玄海の動き注視問い合わせ1日300件も (サガテレビ)
国内の原発が定期検査に入ったまま運転再開ができないなか、玄海原発をめぐる動きは全国の注目を集めています。佐賀県には1日で最大300件のメールによる問い合わせが寄せられるなど職員が対応に追われています。佐賀県の原子力行政の窓口にあたる原子力安全対策課には「玄海原発の運転再開に前向き」と報じられた今月8日ごろから問い合わせの電話が多く寄せられるようになりました。特に今週初めには一日でおよそ80件の電話あり、少ない時では20件程度にのぼるということです。また県政全般にわたる意見や問い合わせを受け付ける政策監グループの係りでは「玄海町長の前向き発言」などを受け、1日で300件以上のメールが全国から寄せられたということです。問い合わせの多くは「運転再開に慎重」な意見で国による説明会の問い合わせはそれほど多くないということですがそれでもメールだけで1日平均、80件から100件の問合せがあるということです。
(6月24日 21:01)
・
26日、原発説明会「これでいいのか?」 波紋広がる (佐賀新聞)
国が26日に開く玄海原発の緊急安全対策に関する説明会の開催方法や内容について、佐賀県議会の県民ネットワークなど4会派7人は24日、「85万県民への説明とは程遠い。かえって不信を招く」と抗議し、県主催の県民説明会をあらためて開催するよう古川康知事に申し入れた。反原発の市民団体も参加自由の説明会を要求。県市長会は経産省に改善を要請するなど、番組放送で公開する手法に批判が相次いだ。
県議の申し入れに対し、古川知事は「国にしっかり伝える」としつつ、「この方法が百点満点、花まる付きとは思わないが、国が冷静に議論できる場としてこの形になったと理解している」と容認する考えを示した。その上で「まずは26日の議論をみて検証したい。これで全部が終わるとは思っていない」と述べ、説明会の状況次第で検討するとした。
申し入れたのは民主、社民でつくる県民ネット(4人)と共産、市民リベラル、一力会の4会派。県議たちは「知事自らおかしいと国に言うのが本来の姿。県民はオープンな形の説明を望んでいる。アリバイ作りに思えて仕方ない」と抗議した。
玄海原発プルサーマル裁判の会など3団体は「閉ざされた説明会は認められない」として、今回の説明番組は取りやめ、県内数カ所で自由参加の説明会を開くよう県に求めた。県側が回答時期を明言しなかったため、数人が県庁知事室前で知事面会を要求。県職員数十人とのにらみ合いが約4時間続いたが、面会は実現しなかった。
県市長会の横尾俊彦会長(多久市長)は資源エネルギー庁を訪れ、「少なくとも反対の意見を持つ人を含め、2桁以上の県民が参加すべき」などと改善を要請した。同庁は、参加人数は最終調整している段階とし、「要望を参考に工夫できる部分は工夫したい」と答えたという。