九電側、佐賀知事に献金 玄海原発歴代所長ら 06~09年計40万円
2011年7月9日 西日本新聞
九州電力の歴代佐賀支店長らが、九電玄海原発(佐賀県玄海町)が立地する同県の古川康知事に対して個人献金をしていたことが9日、分かった。2006~09年分の政治資金収支報告書によると、佐賀支店長や玄海原発所長など7人から受けた献金は計約40万円。献金額は役職の位に比例して高額で、異動後は後任が同額の献金を引き継いでいた。
古川康事務所(佐賀市)などによると、献金を受けていたのは知事の政治団体「康友会」と「古川康後援会」。九電佐賀支店長と玄海原発所長はそれぞれ年3万円を献金し、異動後も後任が同額の献金を続けていた。このほか、現副社長(元佐賀支店長)は07~09年に年5万円、玄海原発第二所長も06、07年に年1万5千円を献金した。
九電側は「個人の意思で行っているものであり、会社として関知していない」と説明。古川康事務所の鶴丸岩男所長は「後援会活動を支援する個人からの献金で、政治資金規正法上、問題がない適法な献金と認識している」としている。
=2011/07/09付 西日本新聞夕刊=