7月22日 西日本新聞朝刊
石油連盟会長が「脱原発依存」 から抜粋
石油連盟の天坊昭彦会長(出光興産会長)は21日の記者会見で、原発再稼働の条件として新たな安全評価を突然打ち出した菅直人首相について「エネルギー政策を本気で考えているのかと疑いたくなる」と批判する一方、原発については「事故が起きたときに、原発を今の技術でコントロールできるのか疑問符が付いた。使わないで済むなら、原発を減らすのが個人的にはいいと思う」と述べ、脱「原発依存」が望ましいとの考えを示した。経済界の業界団体トップが会見で脱原発依存に言及するのは異例。
天坊氏は「自分たちがつくった(核の)ごみが、孫子の代やもっと先までどうなるか分からない状況を残すのは、赤字国債を垂れ流すことと、どっちが後世にとって問題かという気がする」と核廃棄物の問題にも懸念を示した。