京都と大阪の住民有志が、原発問題を考えてもらうメッセージを込めたうちわを全国で10万枚配る「『団扇(うちわ)で脱原発』プロジェクト」を立ち上げた。原発をテーマにデザインした作品をうちわに印刷した。うちわは、14日に京都市内を皮切りに、全国で配る。
プロジェクトは、会社員北野ゆりさん=京都市中京区=ら2人が中心となって立ち上げた。手軽なうちわをチラシ代わりに脱原発を発信することにした。
作品は、インターネットの呼び掛けで集まったグラフィックデザイナーらが5種類のデザインを考案した。日本各地の電力会社の発電割合を色分けしカラフルな模様に仕立てたり、原子力のマークが風車や太陽に変わっていくイラストで自然エネルギーへの転換を訴えている。
うちわは、14~16日の夜間と、17日の山鉾巡行時、中京区烏丸通周辺で配る。無料。今後は、名古屋や東京などに在住するプロジェクト賛同者が、地元の祭りや行事で配布する。北野さんは「耳にした情報をうのみにするのでなく、一人一人が脱原発について検証していくきっかけにしてほしい」と話す。
うちわの問い合わせは同プロジェクトの赤尾さんTEL070(5600)3611。
【 2011年07月13日 10時22分 】
山口でも「うちわで脱原発」プロジェクト 県内の祭りで1万枚配布目指す
「脱原発の風を起こしたい」と話す植野さん
原発問題を考えてもらうメッセージを込めたうちわを全国で10万枚配る「団扇(うちわ)で脱原発」プロジェクトが現在、山口県内でも行われている。(山口宇部経済新聞)
【画像】 「その情報は、ホントかな?」、原発に関する情報が書かれた団扇(うちわ)
京都と大阪の有志が立ち上げた同プロジェクト。7~8月に日本全国各地で行われる夏祭りや花火大会で、脱原発のメッセージや原発をテーマにデザインされたうちわを配り、「原発問題について考えてもらおう」と実施している。
山口脱原発実行委員・代表の植野麻紀子さんはツイッターで同プロジェクトのことを知り参加した。「山口県でももっと多くの人に原発への関心を持ってもらいたいと思っていたところに今回のプロジェクトと出合った。テレビなどで流れている情報をうのみにせず、自分の考えを持つことが大切」。
今月23日に開催される宇部市花火大会のほか、下関、山口、柳井、周南の各地で開催される祭りでうちわを配布する予定。県内で1万枚の配布を目指す。
「お祭りの間はこのうちわで涼んでもらい、家に帰ってからは原発について考えるきっかけにしてもらえれば」と植野さん。
問い合わせは植野さん(TEL 090-5372-8326)まで。