サンパウロ在住の松本浩治さんが、日本からブラジルに移住した人々を写真集にまとめました。(松本さん、出版おめでとう!)
1908年(明治41年)笠戸丸という船に乗って、ブラジルに最初の移住をしたのは158家族791名でした。当時のブラジルは農業労働者、特にコーヒー園の労働者が不足していたため、多くの移民がコーヒー園で働きました。来年2008年は移住から100年の節目の年となります。
写真集からは、「棄民政策」に翻弄されながらもブラジル各地で逞しく生きてきた「日系ブラジル人」の暮らしや時代の移り変わり、そして、移民それぞれのオンリーワンの人生が伝わってきます。
今はほとんど見られなくなったカフェの天日場(谷口さん宅敷地内)。時代の波が各地域の日系社会に押し寄せる。 【2003年8月撮影】
和歌山県では村長をつとめた経験もある谷口文太郎さん(95歳)。「わたい、農業が好きでんね」と、今も庭で野菜作りなどを行う。 【2003年8月撮影】
パラナ州トレドで有機無農薬マテ茶を栽培する植西豊治(うえにし・とよじ)さん(73歳、北海道出身)、克子(よしこ)さん(67歳)夫妻。 【2005年1月撮影】