古川知事発言が「やらせ誘導」と認定 第三者委

やらせメールは佐賀知事発言発端 九電第三者委中間報告
(9月8日18時30分 朝日新聞)

 九州電力の「やらせメール」問題を調べている九電の第三者委員会(委員長=郷原信郎弁護士)は8日、古川康・佐賀県知事の発言が、6月の国のテレビ番組に原発の運転再開への賛成意見を投稿するやらせの発端となったとした中間報告をまとめた。

 佐賀県幹部が、5月にインターネットで配信された原発の説明会について、九電に「(意見や質問の)書き込みもしてほしい。それが知事の強い要望」と求めていたことも明記した。

第三者委「知事発言が発端」中間報告案
(9月7日 19:27 サガテレビ:フラッシュニュース)

いわゆる「やらせメール」問題などを調査している九州電力の第三者委員会は、古川知事の発言が結果的に問題の発端となったとする中間報告案をまとめたことがわかりました。この問題は、6月に国が主催した玄海原発再稼働を巡る県民への説明番組で九州電力が取引会社などに「再稼働賛成」の立場からメールを送るよう要請していたものです。九州電力は外部の有識者で作る第三者委員会を設置し、真相究明や再発防止策を検討しています。この中で第三者委員会は古川知事の発言が結果的に「やらせメール」の発端となったとする中間報告案をまとめたことがわかりました。第三者委員会のこれまでの調査で古川知事が説明番組の前に九電幹部と面会し、「再稼働を容認する経済界の意見をこの機会に出すのも必要」などと発言していたことがわかっています。8日、正式に中間報告をまとめる方針で詳しい原因の分析が盛り込まれる見通しです。

佐賀知事発言メモ「ほぼ正確」 九電やらせメール問
(2011年9月8日9時13分 朝日新聞)

 九州電力の「やらせメール」問題で、6月に古川康・佐賀県知事と面会した九電幹部が会談中に手帳に記録した知事発言と、会談後に作成した発言メモの内容が、ほぼ一致していることが分かった。問題を調査している九電の第三者委員会は、メモはほぼ正確だとして、8日に公表する中間報告で、知事発言が問題の発端になったと認定する見通しだ。

 知事発言のメモを作った大坪潔晴・佐賀支社長らは8月の佐賀県議会で「懇談内容は書き留めなかった」と述べていた。メモについて真部利応(としお)社長は「不正確な文書」、知事は「(実際の発言と)ニュアンスが違う」などと説明してきたが、手帳と照合した第三者委が「ほぼ正確」と認めることで、知事の責任が改めて問われそうだ。

 複数の関係者によると、古川知事は、九電玄海原発(佐賀県玄海町)の運転再開問題に関する国のテレビ番組放送を5日後に控えた6月21日、九電の段上守副社長(当時)や大坪氏ら3人と会談し、「再開容認の立場から番組に意見や質問を出してほしい」などと発言。その場で大坪氏は知事の発言内容を手帳に書き込み、会談後に段上氏の指示を受けて、手帳を元に知事発言メモを作った。

知事発言がやらせ誘導と認定 第三者委、九電の県議会答弁覆す

(2011年9月8日 02時02分 東京新聞)

 佐賀・玄海原発の再稼働に向けた説明番組をめぐる九州電力「やらせメール」問題で、経緯を調査している同社の第三者委員会(郷原信郎委員長)が、古川康佐賀県知事の発言が発端となり、問題を誘導する結果になったと認定したことが7日、分かった。古川知事の関与を否定した九電幹部や知事本人の県議会答弁を覆す内容で、知事らはあらためて説明を求められそうだ。

 第三者委は8日に中間報告書をまとめ、同社に提出する。
(共同)

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