福島の子どもの尿からセシウム 市民団体「学校ごとに集団避難を」

子どもの尿からセシウム、早急な対応を

(9月7日16:26 TBSNews i 動画)

 原発事故から間もなく半年が経ちます。福島県に住む子どもの尿を独自に検査した市民団体が会見を開き、尿から放射性物質が検出され内部被ばくの影響が広がっているとして、子どもの集団避難など行政の早急な対応を訴えました

 この市民団体は、原発事故後の今年5月と7月の2回、福島県の6歳から18歳の子ども合わせて15人に尿検査を実施したところ、全員の尿から微量の放射性セシウムが検出されたと発表しました。

 検査はフランスの放射線計測機関で実施され、福島県外へ避難した子ども9人については、7月の検査で5月より数値が減少した一方、避難をしていない子どもの数値はほとんど変わらなかったということです。

 「福島で今、日常生活をしていると追加で内部被ばくを受けることがあるとデータで実証した」(市民団体の会見)

 福島県では、全ての県民を対象にした健康調査が始まっているほか除染作業の検討も進んでいますが、市民団体は「調査や除染を進めている間にも子どもの内部被ばくは進んでしまう」として、国や福島県に対し、学校ごとに集団で県外に避難させるなど早急な対応を求めています
(07日16:26)

福島の子どもの尿からセシウム 仏のNGO「調査を」
(2011年6月30日20時16分 朝日新聞)

 福島県内の保護者らでつくる「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」など六つの市民団体は30日、福島市に住む6~16歳10人の尿を調べたところ、全員の尿から放射性セシウムが検出されたと発表した。

 依頼を受けて尿を検査したフランスのNGO「アクロ」のデービッド・ボアイエ理事長は、会見で「子どもたち全員の内部被曝(ひばく)が確認された。汚染の値は低かったが、さらに詳しい調査が必要だ」と話した。6団体は、子どもを最優先に内部被曝の検査をすることや、被曝を減らす対策をとるよう政府と福島県に求めていく

 検査に応じたのは、男子6人、女子4人。いずれも福島ネットワークの会員の子どもで、福島市在住。うち1人は3月下旬に他県に避難した。10人の尿を5月下旬に採取したところ、セシウム137が1リットルあたり0.43~1.30ベクレル、セシウム134が1リットルあたり0.41~1.13ベクレル検出された

 福島県民への健康影響を調べる予備調査でも、内部被曝を調べるために尿検査をしている。

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