子どもを持つお母さん、お父さん、保護者の皆さんへ
以下の動画をぜひ見て下さい。
福島の子どもの心臓発作について クリス・バズビー博士(動画)
<動画の中で、バズビー博士が訴えている要点>
福島では、子どもたちが心臓発作を起こしていると聞いています。
そうしますと大変重要なことが2つあります。
まず速やかに子どもたちの心電図をとって下さい。
どんな病院にもある設備です。心臓伝導系に問題がないか見て下さい。
心筋細胞の損傷は、まず刺激伝導系に出ます。
心臓伝導系に問題が見つかった子は、すぐ避難させるべきです。
でも、1人でも伝導系の問題が見つかったら、全員避難させるべきです。
心筋内のセシウム137による潜在的影響があるからです。
心筋や心臓は修復できません。
子どもたちはずっと苦しみ早死にするのです。
2番目の重要な点
心臓発作や心臓病で死ぬ人はガンでは死なないということです。
ガンは基本的に高齢者の病です。
遺伝子の損傷が起き、だいぶ経ってガンになる。
ガンの発症率は年齢と共に急上昇します。
でも心臓疾患の影響はもっと早く現れます。
福島のような汚染地帯で、ガンが莫大に増えるとは限らないのです。
ガンも増えますが、心臓病はもっと増えるでしょう。
これは警告です。心臓病、心臓発作を注視し、子どもたちを速やかに逃がして下さい。
<動画の書き起こし全文>
電離放射線の人体への影響に関する専門家クリス・バスビーです。
福島とチェルノブイリについてお話します。
お伝えしたいのは何かといいますと
放射線の影響を見定めるのに使われるモデルは、
いつもガンと白血病にばかり着目します。
現在のリスクモデルでは「福島でガンがどれだけ増える」
「チェルノブイリでガンがこれだけ増えた」そういう話になる。
でも放射線は、あらゆる病気を引き起こすことが
チェルノブイリから分かった。その一つが心臓病です。
ここでは子どもたちの心臓病についてお話したいと思います。
私の仲間、Y・バンダシェフスキー教授は、かなり有名です。
ベラルーシの汚染地帯に住む子どもたちにセシウム137が与えた影響を研究したからです。
1990年代後半、彼が発見したのは、1kgあたりわずか20~30ベクレルという微量のセシウム137に被ばくした子どもたちに不整脈がみられることでした。そして、心臓発作を起こし死んでいた。とても深刻な問題です。
つまり、子どもたちの間には、白血病やガンもあるにはあったが、心臓病の割合がとにかく高かった。心臓病は、ふつう高齢者の病気です。それが子どもたちに現れていたのです。
私は考えました。低レベルの汚染地帯で、何故こんなことが?
調べてみますと、驚愕の事実が判明しました。
2~5歳くらいの心臓は、だいたいこの位の大きさです。(小さな果物)
10歳くらいだとこの位です。
子どもの心臓にある細胞の数も計測から分かっています。
5歳児の心臓の重さは220gです。ほとんど血液です。
血液を除いた5歳児の心臓には約85gの筋肉組織があります。
データとしてはこういうことです。
心筋細胞の大きさに関してもわかっています。
だから子どもの心臓にある心筋細胞もわかります。
心筋細胞の数は30億個です。いいですね。これで何が分かるのか。
仮に50ベクレル/kgのセシウム137が心筋に入るとしますね。
1ベクレルは毎秒1回の原子核崩壊ですので、そのセシウム137ではどれだけ原子核崩壊があるか、1年間でどれだけの電子飛跡が出るか判ります。この計算自体はとても単純です。
ところが、想像を絶する量の電子飛跡が細胞内を通ることがわかります。しかも、このレベルのセシウム137の電子飛跡により、心筋細胞のわずか1%が死ぬだけでも心臓の心筋細胞全体の25%が失われるのです。これは大変深刻です。心臓は驚異的な働きをしていますから。
心筋は一生を通じて、自律的に収縮を繰り返します。
1日7000リットルの血液を体中に送る。驚異的です。
70年間の人の一生を通じて心臓はずっと脈打っています。
でも、当然これらの細胞はあまり入れ替わりません。
1年でも入れ替わるのはせいぜい1%
これらの細胞のすべて、またはその一部が損傷されたとしても
ただちには入れ替わらないのです。
セシウム137は筋肉に溜まるという実験結果があります。
ヨウ素が甲状腺に行き、ストロンチウムが骨、そして、DNAに行くように
セシウム137は筋肉に留まる。心臓の心筋組織に蓄積されます。
50ベクレル/kgのセシウム137に1年間被ばくさせられる子どもの心臓では、そんな微量でも細胞の約25%が破壊されてしまいます。だから、バンダシェフスキーの研究と同じ影響がでると予測できます。
福島では、子どもたちが心臓発作を起こしていると聞いています。
そうしますと大変重要なことが2つあります。
まず速やかに子どもたちの心電図をとって下さい。
どんな病院にもある設備です。心臓伝導系に問題がないか見て下さい。
心筋細胞の損傷は、まず刺激伝導系に出ます。
バンダシェフスキーも心電図で発見しました。
彼はこれを発表して、投獄されました。
「恐怖を煽った」とみなされたのです。
バンダシェフスキーは数年間も投獄されていましたが、アムネスティと欧州議会が国際旅券を発給し、ようやく釈放されました。大変珍しいことです。私も一緒に仕事をしましたが、本当に英雄です。ECRRのレスボス会議でも重要な賞を受賞しました。
子どもの心臓疾患増加についての研究発表もこの会議でしてくれたものです。
まずは、子どもたちの心電図を取り、心臓伝導系の異常の有無を見て下さい。
心臓伝導系に問題が見つかった子は、すぐ避難させるべきです。
でも、1人でも伝導系の問題が見つかったら、全員避難させるべきです。
心筋内のセシウム137による潜在的影響があるからです。心筋や心臓は修復できません。子どもたちはずっと苦しみ早死にするのです。
そこで2番目の重要点が出てきます。
心臓発作や心臓病で死ぬ人はガンでは死なないということです。
ガンは基本的に高齢者の病です。遺伝子の損傷が起き、だいぶ経ってガンになる。ガンの発症率は年齢と共に急上昇します。
でも心臓疾患の影響はもっと早く現れます。
福島のような汚染地帯で、ガンが莫大に増えるとは限らないのです。
ガンも増えますが、心臓病はもっと増えるでしょう。
ベラルーシではそうです。
ガンも増えましたが、心臓病が莫大な増え方をしています。
その結果、ベラルーシ共和国の人口は、チェルノブイリ事故後、急激に減り、今ではマイナスに置き換わっています。実際、このままではベラルーシから人がいなくなります。福島でもそうなるでしょう。
これは警告です。
心臓病、心臓発作を注視し、子どもたちを速やかに逃がして下さい。
これは、とても単純な計算でわかることです。
報告書をネットにアップしますのでご覧下さい。
それからバンダシェフスキーがレスボス会議で発表した報告書は
欧州放射線リスク委員会のサイトに載っています。
ご清聴ありがとうございました。