放射性物質:「狭山茶」4銘柄から規制超セシウム 埼玉
(毎日新聞 2011年9月27日 21時06分)
埼玉県産ブランド茶「狭山茶」について県は27日、放射性物質を検査した18銘柄のうち4銘柄で国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出されたと発表した。狭山茶については、厚生労働省の抜き打ち検査などで暫定規制値を超えるセシウムが検出されたため、同県は今月から全約2600銘柄の出荷・販売を自粛し、順次検査している。全銘柄の検査に踏み切ってから、結果が公表されるのは今回が初めて。
県によると、規制値を上回った製造・販売元と銘柄は▽「寒川園」(日高市)の「秘園の銘茶」739ベクレル▽「新しき村」(毛呂山町)の「新しき村のお茶」1840ベクレル▽「吉澤園」(毛呂山町)の「煎茶1号」1322ベクレルと「煎茶3号」1360ベクレル。いずれも、シーズンの特に早い時期に摘み取った「若芽・早摘み」。4製品で合わせて約49キロが検査前に販売されており、県は3業者に回収を要請した。基準以下だった銘柄は販売自粛が解除される。
県は5?7月にかけて流通量の多い38検体を検査したが、規制値を超える製品はなかった。しかし、8、9月の厚労省の検査で800?1530ベクレルのセシウムが検出された。検体はいずれも、セシウムがたまりやすいとされる「若芽・早摘み」で、県の38検体の検査対象には入っていなかった。【西田真季子】
毎日新聞 2011年9月27日 21時06分(最終更新 9月27日 21時55分)
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放射性物質:露地栽培シイタケからセシウム 千葉・我孫子
(毎日新聞 2011年9月27日 20時56分)
千葉県は27日、同県我孫子市で採取された露地栽培のシイタケから国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)の4倍近い同1955ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。規制値を超えたのは福島県に次ぎ2県目。千葉県は「市場に出回る前の検査で流通はしていない」と説明しており、我孫子市に対し、出荷自粛を求めたほか、今後も、市町村ごとに出荷前に検査を実施する方針。
千葉県によると、シイタケは26日に採取されたもので、2月に菌を植えてから野外栽培されていた。同県が露地栽培のシイタケを検査したのは福島第1原発事故後初めて。4月以降、14市町の施設栽培のシイタケを検査したが規制値を下回っていた。
我孫子市は原発事故後、風雨などの影響で周辺より空間放射線量が比較的高い同県北西部に位置する。同県のシイタケ生産量は1068トン(09年)で全国24位。【斎藤有香】
毎日新聞 2011年9月27日 20時56分