九州電力の廃棄物から基準の47倍の放射線量検出
(2011年10月14日 佐賀新聞)
九州電力が日本原燃の廃棄物管理施設(青森県六ケ所村)に運んだ高レベル放射性廃棄物のガラス固化体の表面から、施設の受け入れ基準の最大47倍の放射線量を測定していたことが13日、分かった。固化体28本のうち3本が基準値を上回っていた。原因は明らかになっていない。
固化体は使用済み核燃料を英国企業が再処理してガラスで固めたもので、今年9月に施設に搬入していた。9月29日の測定で、3本が貯蔵・管理するための基準値を上回った。表面汚染を低減する措置を施し、10月6日に再測定し、1本は下回った。残り2本は措置を続けている。
これまで同施設には、フランスと英国からガラス固化体1414本(うち九電は139本)を搬入している。再測定でも基準を上回る線量を検出したのは初めて。英国からの搬出時に九電などが立ち会い、同じ基準値を用いて英国企業が検査したが、異常はなかった。
2011年10月14日更新