NHK出演の専門家 「首都圏まで来ているのはセシウムだけ」

放射線医学総合研究所 緊急被ばく医療研究センター長の杉浦紳之氏
「首都圏まで来ているのはセシウムだけと考えて間違いない」と解説
その後、原発がある双葉町の2倍以上のストロンチウムを横浜で検出

東電や政府、そして「専門家」は、事故の影響を小さく小さく見せようとしている。
その基本姿勢が変わらないから「過小評価」「間違い」「ウソ」を繰り返している。

こうした態度を変えなければ、不安、不信は広がる一方であり、メディアも信用されない。

NHK首都圏スペシャル 2011年9月30日放送 

福島第一原発の事故以来、首都圏に住む私たちの暮らしは放射能汚染との共存を余儀なくされている。横浜市内の学校給食で出された牛肉から基準値を超える放射性物質が検出され、首都圏各地の下水処理場では放射能汚染された汚泥の処理に困惑している。
番組では、首都圏の放射能汚染の現場を徹底取材するとともに、視聴者からの意見を随時紹介しながら、私たちがこれから放射能とどう向き合っていくのかを考える。

『首都圏 放射能汚染 ―不安にどう向き合うか―』(動画)から抜粋

視聴者からの質問(動画の書き起こし)

Q,放射性物質は何種類もあるのに、なぜ2~3種類しか計測対象になっていないのか困惑します。その他の放射性物質の情報と状況を教えて下さい。

A,(杉浦紳之氏)事故初期にヨウ素とセシウムが出て、ヨウ素は無くなってしまいましたので、今セシウムが残っていると、それから文部科学省が中心になって福島県原子力発電所の近くをよくモニタリングで放射性物質の放出を見ているんですけれどもストロンチウムもわずかということですので、こういう首都圏まで来ているのはセシウムだけというふうに考えて、それは間違いないと思います。


原発から250km 横浜で…「ストロンチウム」を検出
(2011/10/12 テレビ報道)
9月30日文科省調査で最も数値が高かったのは、原発がある双葉町の87ベクレル/kg
10月12日に横浜から検出されたのは、その2倍以上の195ベクレル/kg

横浜で”ストロンチウム” 原発20Km圏内と同レベル
(2011/10/17 テレビ報道)
マンション屋上236ベクレル/kg=1万5340ベクレル/平方メートル

横浜マンションから“猛毒”ストロンチウム!迫る放射能汚染の恐怖

影響が大きい公人やマスメディアは、明らかな間違いを犯したときにどうすべきか。
ネット上の動画を削除するような「処理」で終わらせてはいけない。

福島県放射線健康リスク管理アドバイザーの山下俊一教授と福島県のように「100マイクロSVは、10マイクロSVの誤り」と、ホームページに書いただけで済ましてはいけない。命に関わる重大な問題ほど記者会見を開くなどして早く、広く間違いを伝える必要がある。

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