がれき「処分コストばく大」 瀬戸・東京農工大名誉教授が講演 /愛媛
(毎日新聞 2011年10月16日 地方版)
◇ごみと原発考える
東日本大震災の被災地の災害廃棄物(がれき)の受け入れについて考えようと、40年以上ごみや廃棄物問題の研究をしてきた東京農工大の瀬戸昌之名誉教授の講演会「ごみと原発を考える」が15日、松山市堀之内の県美術館講堂であった。 災害廃棄物について考えるため9月に発足した市民団体「ごみを考えるネットワークえひめ」が主催した。
自らがかかわった東京都日の出町の処分場について説明した瀬戸名誉教授は、「同町の処分場では多摩地域の約360万人の一般廃棄物を燃やした灰を埋めている。学識者が遮水シートを敷いてあるからごみから出た汚水が地下水を汚すことはないと言っているが、結果的に日の出町の地下水は下水並みに汚れた」と指摘した。
また、震災による災害廃棄物については、「処分のコストは一般廃棄物で1トンあたり10万円はかかる。災害廃棄物や放射能で汚染された廃棄物となると、除染費用や運送費でもっと高くなり処分料金はばく大になる」との見通しを示した。
瀬戸名誉教授は原発事故への補償について、「福島第1原発事故前は利益を独占しながら、事故後のがれきの処分費用は税金で払っている。まずは東京電力に除染と補償をさせるべきだ」と主張した。【村田拓也】
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●学校給食 各地の取り組み
松本市、学校給食で放射線測定 ウクライナ基準40ベクレル/kgを採用
横須賀市:学校給食の放射線量を測定します(2011年10月4日)
セシウム検出給食食材の干しシイタケ、産地特定できず
(2011.10.28 21:55 産経ニュース)
横浜市教育委員会が今月から始めた小学校給食の全食材検査で、干しシイタケから放射性セシウムが1キロ当たり350ベクレル検出され、学校給食で使用を中止している問題で、市教委は28日、セシウムが検出された干しシイタケの産地が特定できなかったと発表した。調査の結果、加工業者で袋詰めした段階で、21府県の干しシイタケが混ざっていたことが分かったという。
市教委は干しシイタケを学校給食では使用しない措置を当面継続する。担当者は「干しシイタケは国産を指定して仕入れていたが、産地を明確化できるよう検討する」と話している。
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「学校給食の放射能測定を」 横浜の父母が行政に要望(2011年8月10日)
つくば市:学校給食食材の放射能検査について
給食食材の放射能測定について
つくば市では、食品放射能測定システムを導入し,学校給食の食材について放射能検査を実施しています。
◎ 検査内容 毎日2つの学校給食センターで翌日に使用する食材の中からそれぞれ2?3品目を選定し測定しています。食材についても,適宜サンプリング検査を実施しています。
◎ 結果公表 検査結果は,毎日午後4時頃までにこのページで公表しています。
また,学校給食についてより理解していただくために,使用予定の主な食材産地について,11月分の献立から市ホームページでお知らせしています。
今後も引き続き,安心で安全な学校給食の提供に努めてまいります。