イノシシから基準超の放射性物質 出荷停止に シカ肉の規制も検討中

放射性物質:福島のイノシシ肉で基準超 出荷停止に
(2011年11月9日 20時46分 毎日新聞)

 政府は9日、福島県相馬市や南相馬市など、福島第1原発周辺12市町村で捕獲されたイノシシの肉の出荷停止と摂取制限を県に指示した。野生鳥獣の出荷停止は全国初。同県のイノシシは大半が自家消費されているが、相馬市のイノシシ肉からは最大で国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)の10倍超にあたる同5720ベクレルの放射性セシウムが検出されたことから規制が必要と判断した。

 政府は、同じく規制値を超える放射性セシウムが検出された同県中部の二本松市や棚倉町などのイノシシのほか、茨城、栃木両県の一部地域のイノシシやシカの肉の規制も検討している。福島県では、年間約3200頭のイノシシが狩猟や有害鳥獣駆除として捕獲されているという。【佐々木洋】

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