福島県で出産数が激減 避難して出産か
2011.11.17 17:10 [放射能漏れ]
今年4~6月の出産数は福島県で激減したほか首都圏でも減少、北日本や西日本では増加したことが、日本産婦人科医会の調査で17日までに分かった。福島第1原発事故で広範囲に拡散した放射性物質から新生児を守ろうと避難して出産したとみられる。3カ月で減少した出産数は福島県で約千件、東京、千葉、神奈川の3都県で計2千件と推定。同会は「原発事故の影響の甚大さを示すもの」としている。
出産を扱う全国の病院に今春アンケートを郵送し、約750の病院(回答率67%)が答えた。4~6月の1病院当たりの平均出産数は昨年同期と比べ、福島県は25%減少、岩手はほぼ同じで、宮城県は6%増えた。福島県の減少幅は全国で飛び抜け、原発事故の影響を反映。関東地方でも広く出産数が減少した。福島県からの避難者が多い埼玉県だけは、出産が増えた。