人口減の千葉、転出の半数は外国人…原発事故で

人口減の千葉、転出の半数は外国人…原発事故で
(読売新聞 2月4日)

 今年1月1日現在の推計人口が初めて前年を下回った千葉県で、昨年1年間の減少数1万693人のうち半分の約5000人が外国人だったことが分かった。

 県の人口推計は、外国人登録者の出生・死亡や転出入による増減も加味するため、外国人の流出が人口減の大きな要因となった。県は、東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、県外や国外へ転出した留学生や技能実習生などが多いとみており、今後は安全性を積極的に発信する方針だ。

 読売新聞が県内全54市町村に取材したところ、2011年12月末現在の外国人登録者数は11万635人で、前年比5046人(4・4%)減だった。千葉市では1122人、松戸市で864人、市川市で841人減少した。

 外国人の大幅減の理由については、震災の影響を挙げる市町村が多い。「津波の影響で休業した水産加工会社の研修生が帰国した」(銚子市)、「液状化被害の大きい美浜区で大きく減少している」(千葉市)といった理由や「原発事故があったので子供を帰国させた外国人もいた」(茂原市)というケースもあった。

最終更新:2月4日(土)15時29分

読売新聞

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