原子炉に窒素入れる装置 一時停止
(4月13日 15時18分 NHK)
東京電力福島第一原子力発電所で、13日未明、水素爆発を防ぐために1号機から3号機の原子炉などに窒素を入れる装置がおよそ2時間半にわたって停止しました。
この装置の停止は先月から4回と相次いでいて、東京電力が故障の原因を調べています。
13日午前1時すぎ、福島第一原発の1号機から3号機で、水素爆発を防ぐために原子炉や格納容器に窒素を入れる装置が停止しているのを作業員が見つけました。
このため、予備の装置を動かしておよそ2時間半後に窒素の供給が再開したほか、その後、停止した装置も再び動かしているということです。
この影響で、1号機の格納容器に設置している温度計の1つが、午前4時からの6時間で50度5分から55度5分へと5度上昇したということです。
窒素を入れる装置の故障は、先月12日以降、今月4日と7日にも停止していて、13日で4回目だということで、東京電力が故障の原因を調べています。
福島第一原発では、このほか、4号機の使用済み燃料プールで、12日午後3時前にプールに冷却水を送る配管のつなぎ目から放射性物質を含む水およそ40リットルが建物の内部に漏れ、停止している冷却水を送るポンプは再開のめどが立ってないということです。