5月5日、核兵器廃絶のために活動しているNGOの世界的ネットワーク「アボリション2000」の総会がウィーンで開催され、「日本の全原発の稼働停止を歓迎するメッセージ」を採択した。全文は以下の通り。
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日本の全原発の稼働停止を歓迎する
アボリション2000年次総会のメッセージ
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2012年5月5日、ウィーンで集まった「アボリション2000」年次総会の参加者たちは、日本でこれまで稼働していた54基のうち最後の原子炉が本日稼働停止したことを歓迎します。
これらの原子炉は、通常または特別な点検のために一時的に稼働が停止されたものです。
福島の惨事がもたらした破壊的な人道上および環境上の結果にかんがみて、私たちは、原子力からの脱却を求めている日本および世界の過半数を占める人々を支持するとともに、とりわけ、日本の原発が稼働再開されることがなく、恒久的に閉鎖されることを支持します。
日本社会がいま原子力がなくても機能しているという事実、そして他国においても原子力なしで機能し発展している社会の方が多数であるという事実は、このような危険なエネルギー源は必要でないことを示しています。とりわけ、私たちが再生可能なエネルギー源を増やしていけばなおのことです。
原子力からの脱却はまた、核兵器拡散の可能性を閉ざし、核兵器のない世界が持続していくための条件をつくることに寄与します。
私たちはこのメッセージを日本の政府、国会そして市民社会に対して送ります。
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※英語原文はこちら(https://www.abolition2000.org/?p=2266)