今回の訪問で垣間見た、ハトゥカデでの普段の暮らしぶりについてご紹介します。
主食は私たちと同じお米です。しかし、標高1000メートル以上もあるこの集落ではお米は栽培できないため、自家栽培ではなく市場で購入しているそうです。
<市場で売っていたお米。赤米も多く並んでいました。>
お米の次によく食べられているのがトウモロコシ。こちらは自給をしていて、乾燥させたものが家の屋根裏にどっさりと保管してありました。バタールダンという、トウモロコシと豆を3時間ほど煮て作るスープのようなおかゆのようなものは、東ティモール人が大好きなお料理です。
朝食には、キャッサバやサツマイモをふかした簡単なものが多いようです。私たちが滞在した際も、朝食にはキャッサバとサツマイモを蒸したものでした。レモングラスの茎部分を一緒に蒸していて、とても美味しいものでした。
<左:朝食用のキャッサバ 右:台所で蒸している様子>
家畜は、鶏と豚。鶏は、家の中で足を柱に繋がれて飼われていました。早朝、まだ暗いうちから「コケコッコー!」と大声で何度も鳴いており、目覚まし時計の役割もあるようでした・・・。豚は、石でできた丈夫なスペースがあり、丸々としています。日常的にはお肉はたべないようで、冠婚葬祭など特別な時に食べるようです。私たち一行が訪問した時も、豚がごちそうとして夕食に登場しました。
<石でできた丈夫な囲い。丸々と太っています。>
現在乾季に入っていて、季節も冬。自給用の畑がさみしくなっている時期とのことでしたが、畑にはじゃがいも・トマト・かぼちゃ(実と葉&茎の先端部分を食べる)・葉物野菜・レモングラスなどがが育っています。また、バナナやパパイヤ(花と実を食べる)の木もありました。家庭菜園を長年やっている私は、遠く離れた東ティモールの家庭菜園畑に興味津々でした。
<左上:パパイアの花 右上:葉物野菜 左下:じゃがいも 右下:バナナ>