ハトゥカデ集落に滞在中、コーヒーの収穫から加工までの体験をさせていただきました。
8月上旬のこの時期はコーヒーの収穫シーズンまっただ中。コーヒー畑には、真っ赤に熟したチェリーがたくさんついていて、ぷちぷちと手作業で収穫をしてきます。当然ですが、生産者の方の収穫作業は早い早い・・・。両手を使ってどんどん摘んでいきます。手の届かない高い場所のにあるチェリーは、木をしならせて収穫します。
ある程度収穫をしたら、次の工程です。シートの上に、チェリーを広げ選別を行いました。虫食いの豆・未熟なものなどをはじいていきます。迷った時には、これはどう?と聞くのですが、たいていラベレ(ダメ)と判別されます。OKなものは「ベレ」。ダメな豆は「ラベレ」。小さな場所で大人数が集まって手作業をしていることで、ベレラベレベレラベレ・・・と交流が弾みます。
選別後は、水を貼った容器に豆を入れ、浮いた豆を取り除きます。沈んだ豆だけが良品となり、果肉除去の工程に移ります。
豆と水を一緒に入れ、ハンドルを回すとガラガラガラガラと軽快な音を立てながら、豆と果肉に分かれて出てきます。豆はまだぬるっとした皮膜に覆われていますので、このまま24時間置いておき、翌日洗って乾燥工程へ進みます。
家の前には、乾燥中の豆が干してありました。洗いたての豆は、まず金網に載せます。時々かき混ぜながら、まんべんなく乾燥が進むように手を加え、その際中も虫食いなど丁寧な選別が行われます。ある程度乾燥させたら、シートに移し、順々に乾燥を進めています。最後は水分計による水分量のチェックを行い、11%以下になれば乾燥完了です。袋に詰めて出荷するところまでが、農家のお仕事です。
その後、パーチメントを取り除くための工場を経て、麻袋へ詰め、日本へ運ばれてきます。
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