2001年の12月13日から15日まで、東京のビッグサイトで「自然の恵みフェア」が開催されました。
これは、ドイツで開催されている世界的な有機製品見本市、”Bio Fach”の日本版というもので、IFOAM(国際有機農業運動連盟)の協力の下に開催されたものです。
ウインドファームではこれまで、このような大規模なイベントでの出展をしてこなかったのですが、今回は長く付き合いのある日本有機農業研究会からの依頼 のあったことと、外国の多数の参加者も含めた、有機農業関連としては日本で初めて、ともいえる規模でのイベントでもあったため、出展を決めました。
開催日が冬場の最も忙しい時期に重なったため、スタッフはウインドファームから参加できたのは私一人だけで、他には私が世話人を務めるナマケモノ倶楽部 (環境保護団体)から、馬場さんと和田さんに参加してもらいました。また、準備段階から後片づけまで、その大半をナマケモノ倶楽部の若者たちや、手煎り焙 煎器のメーカーである発明工房のスタッフの皆さんにボランティアで手伝っていただきました。ありがとうございました。
展示ブースに飾ったジャカランダ農場やインタグコーヒー農園の写真は、来場者の関心を引きつけていました。その中には九州をはじめ、日本各地のウインドファームのお客さんもいらっしゃいました。
今回は集客作戦として、2001年12月発行の「エコロジーの風7号」でも紹介している、藤村靖之さん考案のコーヒー手煎り焙煎器で焙煎の実演をしてい たのですが、多くの来場者から興味を持たれ、実際に手にとって試してみる方も多く、その場で買われた方がたくさんいました。特に外国の方で興味を持つ人が 多かったのが印象的でした。
20年以上も前のことですが、私が有機農業の生産者になろうと思って山村に移り住み、見習い百姓をしているときに、「変人」扱いされた頃を思うと、有機農業の祭りである「自然の恵みフェア」が、1万人を超える市民の参加を得ていることには、感慨深いものがありました。
写真のような感じで、コマが配置されております。
コマ内の面積は3×3メートルで、壁には沢山の写真を掲示しました。
手煎り焙煎器の実演にはカセットコンロを使いました。出展の取り決めでは最初、火器類の持ち込みは一切禁じられておりましたが、検討してもらい、不燃材で火を仕切ることで許可を得ることができ、無事に使用することができました。