インタグコーヒーのフェアトレードにおいて欠かせない、ウインドファーム、エクアドル在住スタッフの和田彩子(通称ワダアヤ)。エクアドルに移住し、結婚し、気がつけば2児の母。そんなワダアヤのエクアドルでの日常とは・・・・・
**********************************
こんにちは。ワダアヤです。南米エクアドルのコタカチ郡の山間の小さな村で、有機農園でもあり、エコロジーセンターでもある「クリキンディ」を営んでいます。
エコロジーセンターというのは、以前コタカチにあった、コタカチ・エコロジーセンターの役割を引き継いでいるのですが、単に有機農業を営む農園ではなく、私たちの生活そのものを自然の循環の中に組み込んで、持続可能な生活を目指そうというものす。
(ワダアヤが生活を営むエクアドルの大地)
そこでキーワードになるのが「スロー」。それは単に自分の動きをゆっくりにするだけではなく、自然の時間の中で生きること。 その流れに沿って生きること。それらがちゃんとできる環境を作ること・・・
と、言いつつ、このようなことを実感するようになったのは、実は最近のこと。日々、コンポストトイレを使い、ソーラーシャワーを使い、野菜を育て、牛やクイ(食用モルモット)、鶏を育て、有機肥料を作り、雨水を貯め、非電化洗濯機や非電化冷蔵庫を手作りして使い、そしてジャムやらペーストやら味噌やら作れるものは食べ物もなんでも作り…なんていう生活をしていると、いろいろなことの感じ方がかわってきます。
(手作りのソーラーフーズドライヤー。これで乾燥野菜を作る)
自分たちができることなんて実はほんのちょっとで、自然が勝手にやってくれるのを待っているだけ。自分たちの排泄物が分解するのを待ち、太陽熱で水が温まるのを待ち、野菜や動物が育つのを待ち、動物の糞尿や生ゴミが肥料になるのを待つ。私たちは、人間はなんでもできると思いがちですが、人間にできるのはそれぞれがそうなりやすいような環境を整えてあげることくらい。トマトの種を植えることはできても、種を発芽させることも、葉をつけ、花をつけ、実をつけるのも、トマト自身がやっていること。肥料や水をあげることはできるけれど、それ以外は基本的には、大きくなあれと念じながら待っているだけ。
(ドライトマト作ろうとして並べたところ)
かといって、ぼーっと待っているだけでは、あまりにもうまくいかないので、たとえばトマトだったら、トマトにつく虫がつきにくくするために匂いの強いハーブを植えたり、水分が多くなりすぎないようにしたり、そしてせっかく待ちに待ってできたトマトをうまく活用するためにトマトペーストにしたり、ドライトマトにしたり、わせわせ動いているビジーな日々を過ごしています。
ワダアヤのエクアドルの日々を知りたい人は下記のサイトをどうぞ!