第38話.写真でたどるジャカランダコーヒーの旅路 -土から生まれて食卓に届くまで-

『有機無農薬コーヒーの収穫作業』
『有機無農薬コーヒーの収穫作業』

コーヒーの収穫は、通常5月から9月にかけて行われる。

収穫が終わると、コーヒー樹は白い花を咲かせる。そこに付く光沢のある緑色のコーヒーの実は、やがて黄色や赤、そして黒色へと1年を通して色を変えながら熟していく。

実が成長し、「有機無農薬ジャカランダコーヒー」として日本の食卓に上がるまでの間、繰り広げられる作業の数々を写真で辿る。

9月
9月

収穫が終わった後の土の状態を分析するカルロスとニーノ。来年の収穫に向けて、新しい土作りが始まる。

10月
10月

牧草の1種のアマルゴーゾを除草する。生命力が強いためかなり深く土を掘り起こさなけらばならない。

11月
11月

15年から20年の寿命を終えたコーヒー樹を、新しい苗木に植え替える作業。実をつけるまでの3年間、大切に育てられる。

12月
12月

コーヒーの実の外皮を主原料として作られた堆肥。コーヒー樹や土壌にとってより良い堆肥を作るため研究が続けられている。

1月
1月

堆肥の散布作業。1本のコーヒー樹につき、4キロから5キロの堆肥が散布される。

2月
2月

日中の気温はときに40度に達するこの時季、コーヒー樹を覆い隠す勢いで草が伸びる。ひたすら草を刈る。

3月
3月

収穫前の整地作業。コーヒーの実を採る際に地面に落ちた実を採取しやすいように、コーヒーの樹の根元を掃除しておく。

4月
4月

収穫された実は速やかに天日で乾燥し、コーヒー豆に加工しないと風味を損なう。マリアーノは実から外皮を取り除く機械の整備に追われる。

5月
5月

いよいよコーヒー豆の収穫作業が始まる。たくさんの人がコーヒー園に現れ、農場が最も賑わう時季。

6月
6月

コーヒーの実に太陽の光がまんべんなく当たるように、切りかえし作業が行われる。夜露や雨に濡れることがないよう注意が必要になる。

7月
7月

コーヒーの実から外皮が取り除かれ、豆が精選される。残った外皮は、貴重な有機質として土に還元される。

8月
8月

精選されたコーヒー豆が60キロ入りの麻袋に入れられ出荷される。その後は、サントス港から日本までおよそ1ヵ月半の船旅が待っている。

サントス港から
サントス港から


CFフランコと表記された60キロ入りの麻袋は、コンテナに250俵積み込まれる。病害虫の侵入を防ぐため、外部からは完全に遮断される。

日本での荷受け作業
日本での荷受作業


船で約1ヵ月半の長旅を終えたコーヒー生豆は、有機コーヒー社の倉庫に収められる。60キロの重さは、ブアジルでも日本でも変わらない。肩にずしりとのしかかってくる。

有機無農薬ジャカランダコーヒーの誕生

生豆の状態で日本に届いたジャカランダ農場のコーヒーは、有機コーヒー社の焙煎工場で焙煎されて、「有機無農薬ジャカランダコーヒー」となり、日本の食卓に上がる。

焙煎作業
焙煎作業
ジャカランダコーヒーのパック詰め作業
パック詰め作業

[第37話を読む|終]

目次

「ジャカランダコーヒー物語」

ブラジルにて「不可能」と言われていたコーヒーの有機栽培を丁寧な土作りと「いのちを大切にしたい」という想いから成し遂げたジャカランダ農場。農場主の故カルロス・フランコさんとジャカランダ農場の軌跡をお伝えします。

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