コーヒーロードを行く
〜９９年春　南米への旅〜

はじめに

　皆さんお元気ですか。2月から3月にかけて南米に、5月から6月にかけて北米に出かけてきました。私は有機農業や環境問題に関わる仕事を始めて20年以上になりますが、一昨年辺りからこの冊子の名の通りエコロジーの風が吹き始めたのを感じています。
　世界の有機農業関係者や環境保護に熱心な人々との連帯は、急速に広がり始めています。来年の2000年3月には、ブラジル・ジャカランダ農場があるマッシャード市で「有機コーヒー・フェアトレード国際会議」を開催することになりました。南米の有機コーヒー生産者や有機農業関係者と日本、北米、ヨーロッパの消費者団体、フェアトレード団体、環境保護団体などが参加する予定です。この国際会議に合わせて、ブラジルへのスタディツアーも計画しています。定員は10名程度で、有機コーヒー園を訪問するだけでなく、日本の消費者代表として国際会議に参加していただきたいと考えています。ツアーの詳しい内容や北米訪問報告などは次号に譲り、今回は会議参加者の紹介も兼ねての南米訪問報告です。南米の人々の文化や社会、生活の一端をお伝えできればと思います。

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