【報告】アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー2014

 11月23日-12月3日にわたって開催した「アグロフォレストリー全国キャンペーンツアー2014」。レオナルドさんは全国11都市(盛岡・東京・愛知・大阪・堺・京都・岡山・北九州 ・福岡・糸島・熊本)で講演・交流を行い、12月4日に無事メキシコへと帰国しました。
 全国各地でご参加・ご協力いただいた皆様、またツアーに際してご寄付をいただいた皆様に心よりお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

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 今回のツアーでは、一般の講演に加え、大学のゼミへの参加、小学校でのワークショップ、トセパンコーヒーを取り扱ってくださっているお店での試飲会等々、さまざまなかたちでトセパンのことを紹介する機会をいただきました。各地で、アグロフォレストリーの素晴らしさと組合の多様で先駆的な取り組み、
また破壊的な鉱山開発の問題について多くの方に現状を伝えることができました。穏やかな人柄のレオナルドさんを通して語られるトセパンの自然と共にある暮らしに思いを馳せ、多くの方にトセパンコーヒーが生まれるアグロフォレストリーの森の豊かさを体感していただけたのではないかと思います。
 
 トセパンが設立されたのは今から37年前。
設立時から、先住民族の中にある「団結」と「分かち合い」の精神で多くの困難と闘ってきました。そして今また豊かな自然や人々の暮らしを奪う鉱山開発という新たな困難に直面しています。そこで得られる資源を求めているのは先進国で暮らす私たち。今回のツアーで、レオナルドさんはこの問題についても訴えました。
レオナルドさんは、「自分たちのコーヒーを飲んでくれている消費者の皆さんに直接お会いできて嬉しかった。組合の現状を少しでも知ってもらうことができていればとても嬉しい。」とおっしゃっていました。

日々の組合の活動に加え、鉱山開発反対運動の最前線にも立たれているレオナルドさんですが、疲労感や悲壮感というものはなく、「反対活動は、幸せに生きるためのもの。自分たちの生き方を示すためのもの」という前向きな行動として捉えていました。
そんな中、そうした開発によって得られる資源を使用する立場の日本を始めとする先進国に対しては、「本当の意味で豊かで幸せに生きるために、一人一人が自分たちのライフスタイルを少しでも見直すことが必要ではないだろうか」ということもおっしゃっていました。
 
参加した方々からも、「アグロフォレストリーの森の豊かさに驚き、尊さを感じた」、「トセパンの人たちの尊厳ある生き方を壊す鉱山開発を止めるため、何か応援したい」等々のご感想をたくさんいただきました。

 現地でも多くの仕事を抱え、鉱山開発の反対運動でも前線で闘っているレオナルドさん。彼は組合内にある幼稚園や小学校の校長先生も務め、ツアーの移動中には、先住民の伝統や誇りを伝えていくための教科書づくりにも取り組んでいました。そんな状況で今回の講演ツアーを引き受け、トセパンの人たちの威厳ある生き方を私たちに示してくれたことに感謝の思いでいっぱいです。
 またレオナルドさんからツアーの感想が届きましたら、ご紹介したいと思います。

 今後もウインドファームでは、トセパンの人たちの思いが詰まった美味しいコーヒーとともに、現地の状況をしっかりとお伝えしていきたいと思っております。また、トセパンを支援・応援できるかたちを考え、取り組んでいきます。
 これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

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