ペルーのピウラ市に拠点を置くカエス生産者組合は、2009年に設立された組合員数80名という小さな組織です。「多様な有機農産物を生産し、販売することで、常に自然を敬う気持ちを忘れずに、組合員やその家族たちの生活の質を高める」という目標を掲げ、活動しています。
主にサトウキビの生産や加工を行っていますが、森林農法にも取り組み、コーヒーやバナナも栽培しています。
直射日光からコーヒーを守るための日陰樹として、また生産者自身の食料用に栽培されていたバナナですが、それを乾燥させて粉末状にする「バナナフラワー」に加工することで付加価値を生み出し、組合の収入源の多様化に取り組むことにしました。
組合では3年前からこのバナナフラワーの加工を開始。収穫したバナナを太陽光を利用して乾燥させ、専用のハウスを設置して衛生面に配慮しながら製造を行っています。
今後は生産活動の軸にしていこうと考えており、組合のメンバーたちは、「バナナに新たな価値を見出すことができて、嬉しい。一生懸命、生産に励みたい」と意欲的。2023年には有機JAS認証も取得して、積極的に海外へも輸出していく予定です。